最近、建築・土木の工事が増え、あちこちで工事のト
ラックが動いているし、道路工事も散見される。公共
工事の雇用拡大の効果ともいえる現象がよく見られる。
そこで良く考えなければならないことは、一過性の雇
用創出ということだろう。
キャリア論の基本からいえば、工事の臨時従業者が高
スキルの専門職かというと大いに疑問が残る。
専門技術が必要な分野はごく一部分といえる。
とすると、今の工事増加の現象は一過性の雇用創出に
過ぎず継続的な雇用拡大には寄与しないであろう。
工事の臨時作業に従事することは基本的にはスキルア
ップに繋がらない。
それよりは自分のしたい仕事と出来る仕事の重なり合
う仕事を決め、その仕事をアルバイトでも良いからし
てみること。
そうして就いた仕事が個人にとっての継続的な仕事に
なる可能性がある。
現在の多様なワークスタイルや業界がこれを可能にす
る。
つまり単調な土木・建築作業だけが雇用創出の受け皿
ではない、ということなのだ。