夜の雨は
寂しくないのだろうか
真昼の空を彼はしらない
輝く月を彼はしらない
色とりどりに開く傘もしらないで
夜の雨は
寂しくないのだろうか
孤独な車が通り過ぎる
何処かに居場所があるように
飛沫が静かな闇に響き
雨の降る、
規則的な模様を乱す
束の間
何事もなかったように
雨は降る
夜の雨は
寂しくないのだろうか
雫を光らせることもなく
虹を掛けることもなく
子どもの
あの小さな長靴やコートも知らないで
夜の雨は
寂しい、
孤独な車に寄り添うために
彼の居場所が見つかるように
どこまでも
雨は降る
車は走る
夜は更けてゆく
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