身体が自由な朝に
こころが自由で
だからそれは本当に自由だった
頭上をとぼけて過ぎゆく時間は
わたしに何をも強制せず
(たとえば義務、たとえば夢、たとえば痛み、たとえば涙、たとえば…)
とりあえずわたしは
それを存分、受けとめてみようと思った
此処にわたしが居る
瞳を閉じて、呼吸だけして
降ってくる、溢れてくる
上から下から左右から
膨らみ圧し寄せる時間
窒息しそうになる
巨大な風船に四方八方から攻められ
恐ろしく甘い砂糖菓子が紅茶にすっと溶ける
わたしへ消えてゆく
ああ こんなにも豊かだったな、と
思い出す
そっと眼を開けて
わたしに宿る、ときの確かな存在を握りしめ
放す
電車に乗って、となり街
ブーツの踵を直しに出掛ける
平日昼間のさっくりした車内に座り
わたしは既に自由ではなかったけれど
しあわせだった
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