前回まで

 

A350-900 JA03XJ号機で、那覇に向け飛行中。

 

搭乗便情報

2023年06月 JAL915便

羽田 11;55 ⇒ 14:40 那覇

A350-900 JA03XJ

羽田空港で発生したアクシデントの影響から、約1時間遅れでの出発でした。

 

梅雨前線の影響を避けるため高度が 34,000 ft ( 10,363 m )とやや低め。

対地速度は 436 kts ( 807 km/h )

 

そのため雲の上に出られず、雲中飛行が続きます。

 

出発から約90分、奄美大島付近までやって来ました。

高度は 34,000 ft ( 10,363 m )のままですが、対地速度が 464 kts ( 859 km/h )に上昇。

 

対気速度が 498 kts なので 34 kts ( 64.8 km/h )の向い風。 

風速表示なら 18 m/s の強い風。

地上なら歩くのが難しくなり、屋根や看板が壊れたりすることも。

 

南下するにつれ、夏の勢いが強まります。

ところが雲が切れても、見えるのは海ばかり。

 

出発から約120分。

最初に見えたのは沖縄本島の北西約 40 km の離島、伊平屋島(いへやじま)。

伊平屋島灯台の建つ北端の田名岬付近。

 

伊平屋島のすぐ南、野甫大橋でつながる野甫島(のほじま)。

 

伊平屋島の南約 5 km にある伊是名島(いぜなじま)。

1469年、琉球王国国王に即位した、第二尚氏王統初代「尚円王(しょう えんおう)」の生誕地と伝わります。

 

伊是名島の南約 1 km にある面積 0.74 k㎡ の無人島、屋那覇島(やなはじま)。

無人島企画の常連ですが、最近は何だか妙なうわさ話で名を聞きます。

 

沖縄本島中部、本部半島の沖約 4 km にある伊江島(いえじま)。

 

伊江島を特徴付けるとんがり帽子、「伊江島タッチュー」こと城山(ぐすくやま 172 m )。

「タッチュー」は「尖った様」の意で島外からの見え方を指し、島内の呼称が城山。

 

伊江島のもうひとつの特徴、島の西側に3本の滑走路。

更にこの画像では分かりにくいですが、奥の海岸沿いに「米海軍LHD ( Landing Helicopter Dock )」 強襲揚陸艦(ヘリコプター等)訓練用着陸帯があります。

滑走路は上(西)から順に

1本目.米海兵隊が占有する「伊江島補助飛行場( Ie Jima Auxiliary Airfield )」の「補助着陸帯( Auxiliary Landing Strip )」。

 

2本目.老朽化が進む本来の補助飛行場滑走路

 

3本目.1975年の沖縄海洋博を機に開港した「伊江島空港」 ( IEJ/RORE 04/22 1,500m ) 

現在定期便の就航は無い。

 

伊江島と飛行機の関わりは古く、1943年に旧日本陸軍が飛行場を建設。

そのため 1944年10月10日の沖縄空襲(十・十空襲)の際、米(連合国)軍の主要攻撃目標とされ甚大な被害を被る

 

1945年03月26日、「沖縄戦」が始まり、

04月16日、米軍部隊が大挙上陸、 6日間の激戦の末、島全体を占拠

旧日本軍は壊滅(約2,000名)、島民の半数(約1,500名)が犠牲となる

 

以来米軍は伊江島の約 35 % を「伊江島補助飛行場」として占有

その面積は現在 801.5 ha

新千歳空港の 726 ha(千歳飛行場 1,060 ha を含まず)を上回る

出典;内閣府 跡地利用対策課 「跡地利用の推進」資料 「伊江島補助飛行場」

沖縄戦について、以前考察をしました。

 

伊江島の南約 6 km にある本部町の水納島(みんなしま)。

 

沖縄県には「水納島」がふたつあり、ちょっとややこしい。

もうひとつが宮古郡 多良間村の水納島。

 

以前、ふたつの水納島について記事にしました。

 

セミコンテナ船が北上していくのが見えました。

2011年に就航した南日本汽船の「りゅうせい」でしょうか。

全長 99.5m 総トン数 1,134 トン

主に大坂/九州と那覇を結んでいます。

 

那覇空港北側のランドマーク、チービシ環礁(慶伊瀬島)のナガンヌ島。

那覇泊港から30分で行ける、最も近い無人島です。

 

奥のナガンヌ島のすぐ東、灯台のある神山島。

1945年の沖縄戦で米軍部隊が、この島に長射程カノン砲陣地を設置しました。

 

意味も無くクローズアップしてみます。

神山島灯台がなんとか確認出来ます。

ピントが確実ではなくとも、人工物って見分けがつきます。

 

那覇空港の護岸が見えました。

 

A350-900 JA03XJ号機は、那覇空港 RWY18R に着陸します。

 

入れ替わるようにソラシドエアの B737-800 JA807X が離陸。

時間からすると SNJ122便、名古屋/中部行きでしょうか。

 

地上移動中見かけたガルフストリーム G450 B-8263

上海を中心にチャーター機として飛んでいるようです。

フライトデータをチェックしたところ

 

06月09日 上海/虹橋( SHA/ZSSS ) ⇒ 沖縄/那覇( OKA/ROAH )

06月12日 沖縄/那覇 ⇒ 上海/虹橋

 

というスケジュール

週末を沖縄で過ごすため、プライベートジェットで飛んで来るひとたちがいるという事でしょうか。

 

ターミナルに近づくと、スカイマークのピカチュウ・トーイングトラクタが待機中。

 

けれどもゲートにいたのは通常塗装機、ちょっと残念。

 

色々とありましたが JAL915便は那覇に到着。

A350-900 JA03XJ 号機くん、どうもありがとう。

 

乗り継ぎのお客さんに対処するため、到着ゲートには待機する係員さんが多数。

今回は関係の無いこぶ~は、のんびり降機しました。

 

JAL915便は出発時の 65分遅れを 18分取り戻し、15:19 着陸 15:27 ゲート到着でした。

 

それでは日本最西端の駅、ゆいレール那覇空港駅から

 

ピカチュウ号で市内へと向かいましょう。

 

つづきます。