原料オタク -207ページ目

原料オタク

原料オタクの化粧品開発者が新しい原料や自分がはまっている原料について大きな声でいえないことをいちゃうけど、いいのかな・・・・・

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まず、くすみの改善ですが、色差計で肌の色を測定し複合ピーリング剤を配合した製剤と配合していない製剤(プラセボ)を比較したグラフです。



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1ヶ月で34%、3ヶ月で45%の改善が見られます。プラセボは当然ながら変化がありません。このデータから確実にターンオーバーが促進されていると考察されます。


つぎに、肌のハリ改善効果は、簡単に説明すると肌の上に重りを落とし、どれだけ凹むかでハリを数値化する装置でのデータをグラフ化したものです。



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上のグラフは肌表部の測定結果で、下のグラフは肌内部の測定結果です。すばらしい結果だと思いませんか?


次回は、シワの改善効果についてお話します。



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ピーリング剤として皆さんが思い起こすのはα-ヒドロキシ酸(AHA、フルーツ酸)やレチノイド誘導体(ビタミンA誘導体)だと思います。これらのピーリング剤は肌に対する刺激感や製剤のpHを低く保たなければならないなどの問題がありますが、効果が早く出るため多用されています。

今回ご紹介するピーリング剤は従来のものとは違い、刺激感が無く、肌のハリ・弾力性・しわ・くすみの改善に効果があり、製剤のpH依存性(α-ヒドロキシ酸と比較して)も無いもので、ある面究極ではないかと思っています。

その原料は単体ではなく複合原料です。表示名称は「グルコサミンHCl」「アルゲエキス」「酵母エキス」「尿素」「水」になります。原料名はUGL Complexといいアメリカのバーネット社の製品です。

まずは、ターンオーバー速度の改善についてα-ヒドロキシ酸の乳酸と比較したグラフを下に示します。



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ターンオーバー速度は、表皮基底細胞が分裂してから剥離するまでの期間を表します。加齢とともに、ターンオーバー速度は遅くなり、30 歳代では15~20 日で再生するのに対し、70 歳代では約30 日になります。α-ヒドロキシ酸やレチノイド誘導体のような落屑促進剤は、ターンオーバー速度を速め、皮膚の状態を改善します。長期にわたって、皮膚の再生が速められると、皮膚が若返るといわれています。グラフから5%乳酸水溶液とほぼ同等の効果が出ているのがわかります。ターンオーバー促進効果は申し分ないといえます。

つぎに、肌に対する刺激感をグリコール酸(α-ヒドロキシ酸の一種)とレチノイド誘導体と比較したグラフを下に示します。



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次回は肌のハリ・弾力性・しわ・くすみの改善効果についてお話します。



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ミヤコグサ根粒エキスって聞いたことがない方がほとんどだと思いますが、ミヤコグサは黄色いかわいい花を付けるマメ科の植物です。マメ科植物と聞いて皆さん思い出しませんか?昔、習った理科や生物を。そう、根粒菌と共生していて窒素を固定するということを。

マメ科植物と根粒菌は、切ってもきれない関係にあります。土壌中の根粒菌がマメ科植物の根に感染すると、根は「こぶ」のような根粒を作り、根粒菌はその中で窒素を固定して植物に供給します。植物はこの窒素を養分として利用し、かわりに光合成で作り出した炭水化物を根粒菌に提供します。(下の図参照)


図へのリンク


いまさらそんな勉強は必要ないと、お怒りの方もいらっしゃると思いますが、まぁ聞いてください。その共生によって出来た根粒から抽出したエキスなんです。

で、そのエキスには共生によって作られるレグヘモグロビン(マメ科植物のヘモグロビンという意味)というタンパク質が含まれています。ヘモグロビンといえば動物の赤血球に含まれ酸素を運ぶ役目をするタンパク質です。本題からチョットそれますが、なぜ植物の中にそんなタンパク質があるのかというと、根粒菌の窒素を固定する酵素が酸素の無い状態でしか働かないからです。つまり、レグヘモグロビンが酸素と結合して酸素の無い状態にして、酵素が働きやすいようにしているのです。

ここで、聡明な方は「ハハーン、酸素をなくすということは他の物質を酸素から守ることだから・・・抗酸化。それで、美白か!!」

半分残念。確かにその効果もあるかもしれませんが、このエキスの面白い作用機構は別にあります。

もうひとつヘモグロビンは仲の良い物質があります。一酸化窒素(NO)です。

NOが何で関係あるかというと、簡単に説明(ちゃんと説明するとスゴーく長くなる。)すると、メラニンを作るのはチロシナーゼという酵素ですが、その酵素を作るのにNOが重要な役割を担っているというわけです。

そうなんです、ミヤコグサ根粒エキスに含まれるレグヘモグロビンがNOと結合してメラニンを生成するチロシナーゼそのものを作らせないわけです。

実際にコウジ酸を比較対照にテストした結果同等の効果が確認されています。


どうです、チョット面白いでしょ。従来の美白剤はメラニンを還元したりチロシナーゼの活性を阻害したりが一般的でしたが、もっと前の段階で美白をしようという作用機構です。

ですから従来の美白剤と組み合わせると、更なる効果が期待できると思います。


ミヤコグサ根粒エキスは「W4エッセンス 」に配合されています。



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