何回か前にベビー・フェニックスというスチレン翼ゴム動力機の写真を載せました。これも同じくらいの大きさですが、なんとなく変に思えませんか?
というか、なんとプロペラがある方がお尻なのです。
このように、普通の飛行機の前後逆になったようなプロペラ機を「エンテ翼機」といいます。
※エンテとは、ドイツ語で「鴨」のことで、飛ぶ姿が鴨に似ていることからこう呼ばれています。
英語ではカナード。
手前がエンテ翼機。
動力飛行時も普通型より若干スピード速めに見え、意外にカッコいいです!
しかも、動力飛行の後の滑空もちゃんとします。
エンテ翼機は別名「先尾翼機」ともいいます。しかし、前にある翼なのに「尾翼」と呼ぶのは変だということで「前翼機」とか「カナード翼機」と呼ぶ方が良いという意見もあります。
模型機だけでなく、もちろん実機も戦前の日本でも存在していて、普通型(実はトラクター型といいます)よりも速いスピードと縦安定性を発揮していました。
しかし欠点もあり、プロペラ回転の機体に及ぼす反動が思いの外大きく飛行にクセがあったり、着陸時にプロペラを傷めやすい為、車輪脚をとても長くしなくてはならず乗り降りに苦労したなどの逸話も残っております。
でも、模型機としてのエンテ翼機は私にはとても魅力的に見えます。
何しろ、たとえ小型機でも飛行姿勢の威風堂々とした姿。「空気を切り裂いて進む」感じがたまりません!
この魅力に取り憑かれて、私は自設計機の第一号としてエンテ翼機を選んだ程です(自設計エンテ翼機については後日紹介いたします)。
普通型が右上昇・左滑空なのに対し、エンテ翼機は左上昇・右滑空と、これまた逆(笑)。
飛行機に限らず、何事もたまには全く逆の発想をしてみるのもいいかもしれませんね。



