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CHOROQ COLLECTOR’S BLOG

発足から今年で33年目のチョロQコレクターズクラブ代表が綴るブログです。ここ数年はトミカとホットホィールにハマリ中。時々韓ドラとK-popネタやハワイネタも挟みます。

Oさんにももう一人、3歳の子の下に、弟が産まれていた。
ブリーディングルームはOさんの部屋でもあるが、子供が増えた事で
また更に手狭になる事だろう。奥様も大変だ。
奥様とは、Oさんの家に行った時に軽く話す事もあり、
たくさんのカブトムシとの同居を、それなりに楽しんでいる様子だった。

Oさんは、仕事の傍ら、ヘラクレスのブリードも生業となりつつあり、
仕事で使っている倉庫を改装して大きなブリーディングルームを作ろうと計画。
某有名業者から、ヘラクレスなら1万頭まで買い取れると聞き、
Oさんもそれに向かって動いていたらしく、お互いに忙しくなった。
1万頭の買い取りが本当なら、億の金が動く。
1人でやるのはあまり現実的では無いが、Oさんなら出来るような気がした。


こうしてお互いに忙しくなり、なかなか会えないまま、1年半が過ぎた頃に
僕にも子供が出来、その事を電話で報告したら、

「いや久しぶりだよねぇ、そうなんだお父さんになったんだ!おめでとう!
 カブトも大変だけど子供はもっと大変だよ(笑)」


と、お祝いの言葉を頂けた。

3歳の長男は最近Nゲージとトミカが好きだというので、
ウチにあった未使用のトミックスの車両と、トミカ4台ギフトセットを
Oさんの自宅に送った。

到着の連絡をもらった時に、夏には一度会いましょうと約束した。






それから約半年後・・・・・





真夏の日差しが照りつける午後、
仕事の帰りにOさんの携帯電話に連絡すると、何故か奥様が出られた。
  


「こんにちは、ご無沙汰してます。えっと、Oさんは、お電話に出られますか?」

「は?あの、どちらさまでしょうか?」

「あ、あれっ?O・・・さんの携帯ですよね?」

「そうですOですけど何か?」

「?・・・あ、あの、以前Oさんにカブトムシを預かっていただいた◎◎と申しますけど・・・」

「そうでしたか、失礼しました。あの、主人は・・・・」


「はい?」


「主人は先月末に・・・しまして・・・」


「え?すみませんよく聞こえなくて・・・」




「主人は先月の30日に事故で逝去しました・・・亡くなりました」


「あ・・・えっ?」


「お知らせしていませんでしたか?」

「はい・・・・いや、あのっ・・・・えっ?」



その後は返す言葉も見つからず、ただ呆然として、詳細も聞かずその時は電話を閉じた。




(Oさんが亡くなった?事故って何の事故だ?)




後日あらためて奥様と連絡をとり、Oさん宅へ行くと、
ブリーディングルームは空のケースだけが並んでいて、
あれだけいたヘラクレスは全ていなくなっていた。

奥様が、Oさんが世話になっていた業者に連絡をして、全て引き取ってもらったらしく、
残ったケースや飼育用品はどうしようかと悩んでいたらしい。


事故は高速道路での自損事故。
実家がある岐阜の友人に、カブトムシのイベントをやって欲しいと頼まれて、
その打ち合わせに向かう途中だったという。
その上ヘラクレスの生育も不振で、自営の仕事も減り、焦りから毎日無理をしていたようだ。
おそらく居眠り運転だったのだろう。

実家近くの事故だった為、葬儀も実家、遺骨も位牌も全て岐阜の実家におかれ、
彼ら家族の元には、生前の写真が一枚置かれているだけだった。

その横には、小さな子の遺影。数年前に病気で亡くなった、
今の2人の子が産まれる前に亡くなった長男だという。
燭台に立てられた蝋燭の小さな炎が、2枚の写真の前で揺れていた。


涙ながらに話す奥様の横には、まだ歩き始めたばかりの1歳の男の子が、
何も知らずに笑顔を振りまいていた。

次男はカブトムシの世話をする父親の姿を知っているが、
この子は父親の顔すらも知らずに育つのかと思うと、切なさが込み上げてきた。



それから数日後には、家族3人で、奥様の実家の方へ転居していった。




あれから2年。





田舎に移ったあの子達は、この夏カブトムシを見つけただろうか。
カブトムシが大好きだった父親の面影を、いつかは思い出して欲しい。


2005年夏。

ビッダーズオークションを通じて、ある人と知り合った。

そのオークションで僕が落札した物は、「DHH♂160mmCBF1未後食」というもの。

この暗号を解読すると、
ディナステス・ヘラクレス・ヘラクレスのオスで全長160ミリ、
別血統の飼育個体同士から生まれた子で、まだ食事を採れる体になってない新成虫、
という事になる。

全長16センチクラスのヘラクレスオオカブトムシの原名亜種は、
なかなかいいサイズで、専門店では当時は軽く10万円を超えていたが、
それを格安の1万8千円で落札出来たのはラッキーだ。

僕もそれまでには、数百頭のヘラクレスを飼育したが、160ミリを超えたのは2~3頭で、
ウチの環境では困難だと断念していた所だった。

彼は 「この時期に郵送すると弱るから」 と言って、わざわざ家まで車で届けてくれた。

聞けばその方は、160ミリ程度は割とコンスタントに羽化させていると言う。
その時はゆっくり話は聞けなかったけど、そんな人の話は是非とも聞いておきたいものだ。
オークション終了後に、彼の自宅へお邪魔する事になった。

彼はOさんという。
自宅のアパートには奥様と3歳の男の子、そして多種多様なカブトムシクワガタムシが、
快適な温度湿度を保たれたブリーディングルームにビッシリと陳列されていた。

その多くはディナステス族(南米産の角の長いカブトムシ)で、原名亜種を筆頭にリッキー、
オキシデンタリス、エクアトリアヌス、ネプチューンと様々。
クワガタも大物を狙う為に、ギラファノコギリやマンディブラリスフタマタ、
パラワンヒラタばかりが目立っていた。

小学生の時に、デパート催事の「世界の昆虫展」で見た巨大なカブトクワガタに引き込まれ、
デカいのばかりを追求してしまう辺りが僕と同じ、だと思ったら、そういう訳でもなく、
彼は別に元々虫には大して興味が無く、むしろサバイバルゲームマニアで、
エアガンやその装備品を集めるのが元々の趣味だったらしい。

たまたま自宅近くの堆肥化した藁の中で、
人の家から逃げたカブトムシが産んだと思われる幼虫を発見し、
そこから飼育が始まったとの事だった。

日本カブトムシでは飽きたらず、輸入解禁になって価格が落ち着いた頃に
ヘラクレスに手を出したらしく、そのうちに次々と新種が増殖して、
このようになったという。

1000頭を超える飼育を一人でやるのは物凄く大変で、
食事や睡眠の時間も無くなるモノ。僕もOさんもそこは同じ境遇だった。

Oさんには3才の息子がいるが、産まれた時からヘラクレスに囲まれていた為、
息子さんはカブトムシといえばヘラクレスの姿を思い浮かべるようだ。
人なつっこいその子は、あぐらをかいて座る僕の上に、しばしばチョコンと座り込んでくる。

僕らはお互いに新しく増えた種類を交換したり、
飼育用品を安く一括大量購入して分け合ったりと、その後も交流が続いた。



そんな新しい虫友達が出来た約1年後、僕の結婚式が近づき、
自宅にいる大量の甲虫達を手放す時が来た。

地道に減らしてはいたが、そう簡単に減る物でもなく、今後はどうしようかと考えて
Oさんに相談した所、  

「僕が預かって売っておきましょうか?僕も引き取れるのたくさんいそうだし」

と、快く引き受けてくれたのだった。

数日後、自宅に東京カブトムシとオオクワガタを残し、
数百頭の虫達を彼の飼育部屋に移動して、別離を惜しみながら帰宅した。


そして、僕はその後ハワイへ向かい半月後に帰国したものの、
なかなか会う時間も取れず、しばらくは電話連絡のみ。

更にその後は僕にも子供が出来て、ますます時間がなくなり、
彼との連絡もしばらく途絶える事となった。


続く。
今日は、マメダッシュF1復刻版や
季節なチョロQ4台セットを限定発売した「20世紀おもちゃ博物館展」や、
チョロQ史上最大のイベント「チョロQエキスポ03」などで
お世話になった、日本玩具文化財団でのお話。

ちょうどチョロQエキスポの展示品をチェックしている頃、
事務所では僕の話すカブトムシの話でいつも盛り上がっていたんだけど、
そこに珍しく、事務局長がひょこっと顔を出してきました。

「ちょっと、お話しがありますので、よろしいでしょうか?」

と、いつものようにゆっくりした口調で、僕だけ応接室に呼ばれました。


(ゲッ、関係ない虫の話をここでしないでくれって怒られんのかな?)


ちょっと不安になりながら部屋に入ると、「どうぞ」と言われ、
フカフカのソファに腰掛ける事に。

さて、何の話だろうか?


「あのですね、ちょっと、ご相談というか、お願いというか、
おききしたい事があるんですが、よろしいでしょうか?」


「何でしょう?」

「カブトムシの事なんですけど・・・」

「はい?」

「実はですね、ウチの娘達が2人ともカブトムシ大好きで、
捕まえてきてくれって、ねだるんですよ」


「娘さん2人・・・マリンちゃんとルナちゃんですか?」

「そうです(笑)、一昨年なんですけど、やっぱり娘達にせがまれて、
知り合いを通じて福島県まで行ってきましてね」


「ええ」

「まず針葉樹の大きな林があって、そこを抜けると、
その先にまた広いクヌギ林があるんですよ。
そこにいっぱいいるんで分けてもらいまして・・・」


「分けてもらったんですか?えっ、誰に?」

「そこはですね、実は養殖場なんですよ」

「ああそうなんですか、なるほど」

「それでですね、また今年も娘達に同じ事言われたんですが、
そうそう同じ人に頼めないし、どうしようかと思っていたんですけど・・・」


「ああそう言う事ですか、喜んで引き受けましょう!」

「そうですか! いやぁ助かりました。じゃあ私は娘達に何と伝えればいいですか?」

「いやでも、カブトムシなんか買えばいいじゃないですか?」

「あのですね、そこは、父親のプライドというか、意地というか、
買わないで何とかしようと思ってですね・・・」


「でも、譲ってもらったじゃないですか(笑)」

「いやいや痛い所を・・・まあそうなんですけどね」

「解りました。じゃあウチから幼虫を3ペアずつ持ってきます」

「おほほ、そんなにいいんですか?」

「何匹でもいいですよ。100匹はいますから(笑)」


そして翌日、小さなブロー容器に幼虫を入れて、事務局長のに渡しました。

一見暴力団幹部のような事務局長は、

「いやっはっはっは助かりました」と満面の笑み。

玉屋に置かせてもらった時に使った、
産卵から、孵化、蛹化、羽化までの流れを記したプリントを渡しておいたので、
翌年には無事に17匹のカブトムシが成虫になったという事です。

それ以降、この事務局長の娘さん達は、僕の事をカブトムシの先生と
呼ぶようになったらしく、お父さんの言う事を聞かないときは
「カブトムシの先生にいいますよ!」と叱ると、
おとなしくなったそうな(笑)

僕もたまには人の役にたったりします。
しかし・・・・・


「ガリガリ君」のブログの日、
特に何も反応ありませんでしたねぇ。


気がついたら画像アップいたします。






ということで、数人の方が気づかれたようなので
あらためて・・・


アコード・ワゴン (金型マスター) 
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ズシリと240グラムの「ぶんちん」のようです。
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スジ彫り、きれいですねー(当たり前だけど)
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ウラはこうなってます。
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これは実際、ぶんちんのように使ってます。
ゆうパックのラベルが飛ばないように、上に置いてあるのでした。

まあでもこれ、ちょっと見ただけじゃ、アコード・ワゴンなのかステージアなのか、
ぜんぜんわかりませんね。
ステーションワゴンという事だけは判別できるけど。
近年のチョロQは、SD化が難しいという事かな。



今から4年位前、東京・赤羽の某有名玩具店で、
カブトムシが売られていた事があります。

某玩具店、まあ、玉屋なんですけど。

東京に来た事のあるチョロQコレクターなら、大体知ってると思いますけど、
とにかくチョロQを初めとして、いろんな玩具に携わったヤリ手社長の経営する店です。

その玉屋に一時期だけ、カブトムシが並んでいた事を知っている人はいますか?



当時、世の子供達はみんなムシキングに夢中で、
同時に空前のリアル甲虫ブームでもありました。

ムシキングのゲーム筐体を設置するには、
室内に設置しなければならないとか、行列が出来る恐れがある為、
そのスペースを確保しなくてはならない等の色々な規定があり、
狭い玉屋ではどれもパスする事が出来なかったので断念したようです。

玉屋が取り扱えたのはムシキング関連グッズだけで、
ゲーム機が無くては売れるわけもなく、
数少ないグッズはいつまでも店頭に並んだままでした。



カブトムシやクワガタムシの甲虫ブームは、バーチャルからリアルまで広がって、
それまで一部のオオクワガタマニアしか近寄らなかった昆虫ショップが、
休日ともなれば親子連れで大盛況!

関西地方では有名な「奈良オオクワセンター」が東京に進出し、
外国産の甲虫を安価で売り出し始めました。

また、昆虫業界大手のフジコンも、玩具流通に進出して、
トイザらス等の大型玩具店や百貨店の玩具売り場でも
アトラスオオカブトやダイオウヒラタクワガタなどの安価な生き虫を扱うようになり、
玩具と虫の融合が始まります。


そこに目を付けたある男が、玉屋でもカブトムシ売れるんじゃないかと考え始めます。
赤羽周辺でカブトムシを売っている店はホームセンターくらいしか無く、
ある意味美味しい環境です。

玉屋の社長も、「売れるかわかんないけど、ちょっとやってみるか」と、少し乗り気。
男は、社長には、店頭に並べた後の管理方法を伝授し、
購入者向けにイラスト入りの飼育方法を書いた紙を付けて、販売を開始しました。



その結果・・・・・



♂♀ペアでの販売にも関わらず、♂だけ欲しいというお客はいるし、
エサのゼリーをこまめに追加しなきゃならなかったり、
ゼリーの臭いが店内に広がったり、容器から脱走したりと、問題が続出!

生き虫の扱いには慣れていない社長も四苦八苦して、
とんでもないひと夏の経験になってしまいました。

最後には、おもちゃを買ってくれた人にプレゼントという事で、全てさばきましたが、
やはり玩具店で生き虫の取り扱いは難しかったようです。


トイザらスのワゴンセールに並ぶ、
空になったゼリーのカップに頭を突っ込んだまま
死んだように動かないカブトムシを見ていると、
「どうにかしろよ」と店員に言いたくなりましたけど、
彼らじゃあどうする事も出来ないんでしょう。ただの玩具販売員だから。

生き虫を扱うのなら、毎日面倒を見る事が重要だから、
よほど店員が好きじゃなければ玩具店には無理なのでした。



ムシキングブームも去った今、玩具店には生きた昆虫も置かれなくなったかな?
餅は餅屋、虫は虫屋に任せましょう。



まあ、何を隠そう、その玉屋にカブトムシを納品したある男・・・・



実はワタクシでございました。
あんまり売り上げには貢献できませんでしたね。
ご迷惑をおかけしました(;^_^A