10月も折り返しを過ぎました。このところ東京都では安定した晴天が続いていますが、客足の方は思ったようには安定せず、いまひとつ勢いがありません。みなさま、応援よろしくお願いします。
本日(18日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(25日)は、通常営業します。都合により10月28日(水)にお休みをいただきたく、その代わりに25日(日)は振替営業することにしました。不規則になりますが、よろしくお願いします。
ここで、音楽ネタでも。今回は、当店の店名の由来でもあるジャズ・トランぺッター、CHET BAKER(チェット・ベイカー)の最晩年の録音を取り上げてみます。録音そのものは以前からあったのですが、最近になってようやくすっきりした形で聴けるようになったアルバムなんですよ。
LATE NIGHT JAZZ / CHET BAKER / HOT CLUB
本作は、2024年に発売されたばかりのCHET BAKERの最晩年のスタジオ録音ですが、このアルバムについては、元になっているレコーディングがあるので、まずはその成り立ちから。
1988年、CHET BAKERは、JAN ERIK VOLDというノルウェーの詩人と共演し、CHETたちの演奏するジャズに、VOLDがノルウェー語で朗読する詩をかぶせるという、何とも斬新なアルバム「BLAMANN! BLAMANN!」(hot club)を吹き込みました。スタンダード曲を中心としたジャズ演奏と、詩の朗読(しかもノルウェー語!)のコラボレーションという面白い組み合わせなのですが、実際に聴いてみると、正直言って、詩の朗読がものすごく邪魔(VOLDさん、ごめんなさい・・・)で、CHETたちの吹き込んだ素敵な演奏が、詩の朗読が始まった途端に全てぶち壊されてしまう(本当にごめんなさい・・・)ような印象を受けるわけですよ。我々CHETファンとしては、VOLDの朗読をかぶせる前の純粋なジャズ演奏のみを聴いてみたいとずっと思ってきたわけですが、それから長い時を経て、その夢がついに実現したのが本作「LATE NIGHT JAZZ」というわけです。
メンバーを見てみると、CHET BAKER(トランペット)、EGIL KAPSTAD(ピアノ)、PHILIP CATHERINE(ギター)、TERJE VENAAS(ベース)によるドラムレス・カルテット編成で、1988年の録音であります。いかにも北欧らしい透明感のあるピアノを聴かせてくれるEGILは、ジャズからクラシックまで、ピアニスト、作曲・編曲家として幅広く活躍したノルウェーの名手で、久しぶりの共演となったギターのPHILIPは、1980~85年までCHETのバンドのレギュラー・メンバーとして活躍していました。
選曲を見ると、「SKYLARK」、「MAKIN’ WHOOPEE」、「BODY AND SOUL」、「MY FOOLISH HEART」など、いわゆるスタンダード曲が多めで、「HOW HIGH THE MOON」では、CHETの例によってフラット気味のスキャットが聴けます。スタンダード曲の合間に「THE BALLAD OF BUTTERSMILE」、「BLAMANN BLAMANN」など、EGILの書いた曲も挟まれます。個人的に最も好きなのは「ALICE IN WONDERLAND」で、ジャズのスタンダード曲としても有名になったディズニー音楽ですが、CHETが演奏しているのは非常に珍しく、僕が思い出せる限りでは本作のみではないかと思います。3拍子の可愛らしい曲調で、ほのぼのしますよ。
1988年の録音・発売から36年にも及ぶ長い時を経て、現在、ようやくすっきりした形でCHETたちの演奏のみを聴けるようになり、CHETファンとしてはとても嬉しいです。
参考までに、元ネタとなったアルバムは、これです。
BLAMANN! BLAMANN! / CHET BAKER & JAN ERIK VOLD / HOT CLUB
おまけ。
最近の鉢植え。花の時期が終わって葉っぱだけになった桔梗(3年目)ですが、秋になって少しずつ色が褪せてきましたよ。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5ー12 タカラ豊田ホームズ107


