9月も最終週になりましたが、相変わらず毎日のように雨が降っており、客足が鈍く厳しい日々が続いています。気になって調べてみたら、東京都では昨日(9月26日)の時点で31日連続で雨が降っているそうです。天気ばかりは我々にはどうしようもないので、ひたすら耐えるしかないのですが、さすがにもう勘弁してほしいですね・・・。
本日(27日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(10月4日)は、お休みをいただきます。
ここで音楽ネタでも。今回は、9月生まれ(ちょうど本日・9月27日生まれ)の天才ピアニスト、BUD POWELL(バド・パウエル)の初期録音で、ピアノ・トリオのバイブルとも呼ばれる人気盤を取り上げてみたいと思います。
THE BUD POWELL TRIO PLAYS / BUD POWELL / ROULETTE
モダン・ジャズ史上最高の天才ピアニスト、BUD POWELLの初リーダー録音を含む初期録音で、それまでのジャズ・ピアノの概念を根本的に変えてしまった、ピアノ・トリオのバイブルとも称えられるアルバムです。
本作は2部構成になっていて、前半の8曲は、BUD POWELL(ピアノ)、CURLY RUSSEL(ベース)、MAX ROACH(ドラムス)によるピアノ・トリオ編成で1947年の録音、後半の8曲は、BUD POWELL(ピアノ)、GEORGE DUVIVIER(ベース)、ART TAYLOR(ドラムス)によるピアノ・トリオ編成で1953年の録音であります。
ピアノ・トリオというと、現在ではピアノ、ベース、ドラムスの組み合わせが大半ですが、POWELLが登場した1940年代頃はピアノ、ギター、ベースの組み合わせが主流でした。そのため、ピアノも左手でリズムを刻むことが多く、ルート音とコード(和音)を交互に弾いてリズムを刻む、ストライド奏法が一般的でした。それがピアノ、ベース、ドラムスの組み合わせになると、ベース、ドラムスにリズムを任せることができるので、ピアニストがリズムを刻む必要がなくなり、ピアノの奏法、とくに左手の役割が変わってきたわけです。BUD POWELLのピアノ奏法は、右手はシングルトーン(単音)で管楽器的なメロディを奏で、左手は基本的にはコード(和音)を押さえる、というものですが、それがそのまま、モダン・ジャズにおけるピアノ奏法の基本として確立され、その後のあらゆるピアニストたちに受け継がれていくことになります。
本作は、ピアノ、ベース、ドラムスによるピアノ・トリオの原型ではありますが、トリオの3人による掛け合いやソロ・パートなどはなく、ベース、ドラムスの2人は淡々とリズムを刻んでいるだけです。そのため、現在では少し古臭く感じるところもありますが、若きBUD POWELLの神がかったピアノ演奏をじっくり堪能できるのは嬉しいところです。
曲目を見ると、鬼気迫る様子で弾きまくる「INDIANA」の超絶技巧が有名ですが、軽快な「SOMEBODY LOVES ME」や「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」なども耳に心地よく、スロー・テンポで奏でられる「I SHOULD CARE」、「EVERYTHING HAPPENS TO ME」といったバラード曲たちも味わい深いです。モダン・ジャズにおけるピアノ・トリオの原点として、じっくり聴きたい1枚でありますよ。
おまけ。
金木犀の甘い香りが漂ってくると、秋の訪れを感じますね。
そして、先日、母のお墓参りに行ってきました。雨に降られましたが、しっとりと濡れた境内も風情がありましたよ。生きていると日々いろいろありますが、心穏やかに過ごしていきたいものですね。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107


