6月も残りわずかとなりました。毎年のことではありますが、梅雨の時期は客足が鈍くなりがちで厳しい日々が続いています。みなさま、応援よろしくお願いします。
この週末は台風が二つ続けて接近する大荒れの予報になっていましたが、一つめは未明に早く過ぎ去り、二つめも少し逸れてくれたおかげで、当店のある東京都・日野市では思ったほどの荒天にはなりませんでした。ただ、台風一過とはならず、今朝も雨が降っていますね。
本日(28日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(7月5日)は、お休みをいただきます。
ここで音楽ネタでも。今回は、僕の大好きなピアニスト、エヴァンス先生こと、BILL EVANSのソロ・ピアノ・アルバムを取り上げてみます。
ALONE / BILL EVANS / VERVE
ジャズ・ピアノの巨人、BILL EVANSといえば、ピアノ・トリオの演奏が圧倒的に有名ですが、繊細な美しさが引き立つソロ・ピアノも魅力的です。1956年録音の初リーダー・アルバム「NEW JAZZ CONCEPTIONS」(riverside)においても、ピアノ・トリオ編成の演奏の合間に、有名な「WALTZ FOR DEBBY」の初演をはじめとするソロ・ピアノ演奏を3曲挟んでおり、キャリア初期からピアノ・トリオと並行してソロ・ピアノにも積極的に取り組んでいたことがわかります。riversideレーベル時代の1962年、1963年にもソロ・ピアノのレコーディングは残されており、それらも素晴らしい出来なのですが、当時はお蔵入りになってしまい、EVANSの死後、発表されて大きな話題を呼びました。アルバム1枚、丸ごとソロ・ピアノというのは、当時はまだ前例が少なく、BILL EVANSほどの名手であってもなかなか踏み出せなかったようです。
そんなEVANSが初めて発表した全編ソロ・ピアノのアルバムが本作「ALONE」で、1968年の録音であります。他のピアニストのソロ・ピアノと決定的に異なるのが、左手の使い方です。一般的に左手はコードを押さえながら一定のリズムを刻む役割を担うことが多いのですが、EVANSの場合、左右で役割分担するのではなく、左右全ての指で奏でることを意識しているように感じます。その結果、左右の手を駆使した美しい響きが生まれる一方で、常にリズムを刻んでいる部分がないため、音に余白が生まれ、独自の緊張感を生み出すことにも繋がっています。
曲目を見ると、しっとりと美しい「HERE’S THAT RAINY DAY」で始まり、「A TIME FOR LOVE」、「MIDNIGHT MOOD」、「ON A CLEAR DAY」と素敵なメロディの曲が続き、14分にも及ぶ長尺の「NEVER LET ME GO」で締めるという構成になっています。個人的に好きなのは、EVANSお得意の3拍子曲「MIDNIGHT MOOD」で、繊細なバラード調の曲が続く合間のいいアクセントになっています。この曲は後のレパートリーとしても残っているので、ピアノ・トリオの演奏と聴き比べてみるのも興味深いですよ。
おまけ。
その後の鉢植えたち。本来は1年草であるはずの日々草ですが、3年目(!)を迎えています。2月の寒さでダメになりかけたのですが、何とか持ち直してくれて一安心です。
同じく3年目の桔梗も、いい具合に咲き続けています。
そして、先日、母のお墓参りに行ってきました。日々生きているといろいろありますが、心穏やかに過ごしていきたいものですね。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107



