Bar BAKER お気に入り盤紹介347。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

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日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
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5月も最終日となりましたが、この週末も夏を先取りしたかのような30℃超えの暑さが続いています。週半ばには進路によっては台風の影響を受けそうな予報になっていたり、何だか気候がおかしいですね。体調を崩さないように気をつけたいものです。

 

本日(31日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(6月7日)は、お休みをいただきます。

 

ここで、音楽ネタでも。今回は、先日(5月26日)、生誕100周年を迎えたジャズ界の巨人、MILES DAVIS(トランペット)の超有名盤を取り上げてみます。

 

 

KIND OF BLUE / MILES DAVIS / COLUMBIA

 

ジャズ界で最も有名なミュージシャンは誰かといえば、その筆頭として名前があがるのが、MILES DAVIS(トランペット)ではないでしょうか。MILESは、1945年、天才アルト・サックス奏者、CHARLIE PARKERのバンドで相方トランぺッターとして颯爽とデビューしてから1991年に亡くなるまで、常に時代の先頭に立ち続け、ビバップから始まり、クール、ハードバップ、モード、フリー、エレクトリック、フュージョン、最晩年にはヒップホップとの融合まで、様々な音楽スタイルを切り開いてきました。長いキャリアを通じて、自身のバンドから多くの有名ミュージシャンを輩出してきたことでも知られ、バンドリーダーとして人を見る目も優れていたことが窺えます。

本作「KIND OF BLUE」は、それまでのハードバップ・スタイルに行き詰まりを感じていたMILESが、新たな方向性としてモード・ジャズを追求していた時期のアルバムで、モード・ジャズの完成形のひとつとして高く評価されています。メンバーは、MILES DAVIS(トランペット)、JOHN COLTRANE(テナー・サックス)、JULIAN CANNONBALL ADDERLEY(アルト・サックス)の3人をフロントに、BILL EVANS(ピアノ、1曲のみ、WYNTON KELLYが担当)、PAUL CHAMBERS(ベース)、JIMMY COBB(ドラムス)を加えたセクステット編成で、1959年の録音であります。

従来のモダンジャズにおいては、コードの進行や分解に基づいてアドリブが行われてきましたが、モード・ジャズにおいては、旋法(モード)に基づく旋律による進行が取り入れられ、教会旋法とよばれるドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンの6つの音列が使われます。言葉で書くと難解すぎてよくわかりませんが、大雑把に要約すると、コードとは別の特殊化した音階に基づいて演奏しているということです。例えば、冒頭の有名曲「SO WHAT」は、Dドリアン、E♭ドリアンの2つの旋法(モード)のみで構成されており、自由度の高い演奏が繰り広げられています。BILL EVANSとの共作と言われる「BLUE IN GREEN」ではマイルスのミュート・トランペットとEVANSのピアノの繊細な共演がとても美しく、ブルース曲「ALL BLUES」では延々と繰り返される6/8拍子のリズムが耳に残ります。最後の「FLAMENCO SKETCHES」もEVANSのアイディアと言われており、BERNSTEINの「SOME OTHER TIME」の進行に基づくEVANSの即興ピアノ・ソロ曲「PEACE PIECE」が元ネタになっているようです。

色々書いてきましたが、細かいところはさておき、MILESが追求したモード・ジャズのひとつの到達点として、この「KIND OF BLUE」をじっくり聴き込んでみると興味深いですよ。1960年代に入って、腕利きを揃えた第2期クインテットの頃になると、より高度な演奏技術でモードを突き詰めた感じになり、難解で取っつきにくい印象になってしまうので、個人的にはこのあたりまでのMILESのほうが好きだったりします。

 

おまけ。

 

3年目の桔梗がついに開花しましたよ。これからたくさん咲いてほしいものです。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107