11月も折り返しを過ぎました。朝晩だけでなく、日中の気温も下がってきているので、体調管理に気をつけて過ごしたいものですね。
本日(17日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。天気もよさそうですし、お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(24日)は、お休みをいただく予定であります。
ここで音楽ネタでも。今回は、当店のクロージング・ミュージックとして、夜が更けてくると毎晩かけている原田知世(11月28日が誕生日なので、今月は強化月間です!)さんを取り上げてみます。ちなみに、知世さんもCHET BAKERが大好きだそうです(以前あった「ジャズの100枚。」という企画で、「CHET BAKER SINGS」を愛聴していることを語っています)。
今回取り上げるのは、秋から冬の夜にピッタリのバラード・セレクションです。
CANDLE LIGHTS / TOMOYO HARADA / VERVE
原田知世さんは、デビュー当時から女優活動と並行して音楽活動もずっと続けてきていますが、1990年代に入って、鈴木慶一さんやスウェーデンの才人、TORE JOHANSSONさんをプロデューサーに迎えたころから、アーティストとして音楽的に開眼したように思います。最近では、2007年~現在に至るまで、伊藤ゴローさんのプロデュースが長らく続いており、アコースティックを基調とした、しっとりと落ち着いたサウンドを聴かせてくれています。本作は、2009~2019年までの間に発表された楽曲たちの中からバラード調の曲をセレクトしたアルバムで、新曲が1曲、細野晴臣さん、高野寛さん、伊藤ゴローさんがそれぞれ手掛けたリワーク(再アレンジ)曲も収録されています。曲目を見ると、まず冒頭の「LOVE ME TENDER」に注目です。元々は洋楽カバー・アルバム「恋愛小説」に収録されていましたが、本作では細野晴臣さんの手によるリワーク・バージョンが収録されています。はっぴいえんどやYMOなどでもお馴染みの名ベース奏者の細野さんですが、ここではピアノを弾いているんですよ。知世さんのヴォーカルもかなり加工されていて、オリジナル・バージョンとは一味違った仕上がりになっています。「2月の雲」は、「虹の都へ」や「ベステンダンク」などのヒットでもお馴染みのシンガーソングライター、高野寛さんによるリワーク・バージョンになっていて、オリジナルと比べると、エレクトロ調でリズムが強調されたアレンジになっています。高野さんとは、知世さんも参加しているバンド、PUPA(ピューパ)のバンド仲間でもありますね。メインプロデューサーの伊藤ゴローさんがリワークを手掛けた「銀河絵日記」は、より広がりのあるサウンドになり、地上を離れて宇宙に飛び立ったみたいな感じ(知世さん談)に仕上がっています。新曲「冬のこもりうた」は、「さよなら また会おう 今頃 好きだよ」という切ない歌詞ですが、ちょうどその時期に知世さんが出演していたドラマ(大切な人を残して先に逝ってしまう役を演じていました)の影響を受けて、作詞家の高橋久美子さんが書いたものだそうです。そして、個人的に大好きなのが「いちょう並木のセレナーデ」です。元フリッパーズギターのメンバーで、シンガーソングライターの小沢健二さんの名曲のカバーですが、ギター1本のみのシンプルこの上ない伴奏で「もし君がそばに居た 眠れない日々がまた来るのなら」という、とても微妙な心情が切々と唄われています。本作は、知世さん自身が「キャンドル・ライトのように、聴いて下さる方の心に小さな明かりをともせたら」と語っているように、そっと優しく包まれるような素敵な1枚でありますよ。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
