Bar BAKER 人気ランキング 4月末。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

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日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

5月に入りました。ゴールデンウイーク連休も後半戦ですが、みなさま、いかがお過ごしですか? 正直言って、思ったほどお客さんが来ないので、お出かけしている方が多いのかもしれませんね。当店は、連休後半も、5日(日・祝)、6日(月・休)、ともに通常営業していますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(12日)は、お休みをいただく予定であります。

 

さて、ここで毎月恒例、4月末締めの当店での人気ランキングを見てみたいと思います。今回はトップ3に動きがありましたよ。

 

それでは、さっそく・・・。

 

 1位 タンカレー

 2位 角瓶

 3位 ジョニーウォーカー

 4位 サンデマン

 5位 ブラックニッカ

 6位 オールド

 7位 アップルワイン

 8位 ラフロイグ

 9位 スーパーニッカ

10位 響

 

11位 プリマス

12位 アードベッグ

13位 タリスカー

14位 バランタイン

15位 エギュベル

16位 バッファロートレース

17位 カティサーク

18位 カリラ

19位 ラガヴーリン

20位 ヘイマン

 

21位 ゴードン

22位 ヘネシー

23位 ブッシュミルズ

24位 竹鶴

25位 山崎

26位 ビーフィーター

27位 ボウモア

28位 グレンファークラス

29位 白州

30位 キャプテンモルガン

 

 

画像は、左から、タンカレー・マラッカ、グレンモーレンジィ10年、角瓶。「タンカレー・マラッカ」は、ドライ・ジンの名門、タンカレー社の上級ラインナップのひとつで、ペッパーコーン、バラ、クローブなど、エキゾチックなボタニカルの香味もありつつ、柑橘感も強めな仕上がりです。旧マラッカのような上品さはありませんが、こちらのほうがわかりやすい個性があり、好みが分かれるところです。個人的には、思い出補正もあり(笑)、旧マラッカのほうが美味しいような気がしますが、どちらも美味しいですよ。

 

「グレンモーレンジィ10年」は、スコットランド北部、ハイランド地方産のシングルモルト・ウイスキーです。典型的なバーボン樽熟成モルトで、背の高い蒸溜器で造られる穏やかな原酒に、バーボン樽由来のバニラ感、柑橘のような香味が加わり、繊細かつフルーティな仕上がりになっています。また、ウイスキー業界の才人、ビル・ラムズデン博士が最高責任者を務めていることでも知られています。近年、リニューアルされて、エレガントな瓶形になったのはいいとしても、ラベルがとてもポップなデザインになってしまい、何だか安っぽくなったというか、個人的には残念な感じになってしまいました。

 

「角瓶」は、サントリーの誇る大定番ウイスキーですが、このところ、ジャパニーズ・ウイスキーの愛好者の中で話題になっているのです。というのも、この春から、公式に「※日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品です」という一文が添えられたためです(画像の下部)。

 

(画像は、サントリー公式ホームページより)

 

そもそも、ジャパニーズ・ウイスキーの定義というのは、法律上はとても曖昧でゆるいので、輸入してきたバルク原酒を日本で瓶詰めしただけ(日本で蒸溜も熟成もしていない)のもの、わずかなウイスキー原酒に醸造アルコール(スピリッツ)を加えてカラメル着色しただけのもの、といった製品でも、ラベルに漢字の名前を印刷すれば何となくジャパニーズ・ウイスキーっぽくなり、とくに海外の人から見ると、区別がつかないという問題があったのですよ。

 

実際に日本国内で蒸溜所設備を持ち、自社で蒸溜、熟成をしてウイスキーを生産しているメーカーと、海外から買い付けたものやウイスキー風の液体(笑)を瓶詰めしているだけのメーカーが一緒にされても困るということで、2021年4月、業界の自主基準として日本洋酒酒造組合がジャパニーズ・ウイスキーの定義を設けました。要約すると「日本国内で糖化・発酵・蒸溜を行い、日本国内で木製樽に詰めて3年以上熟成させたもの」でなければ、ジャパニーズ・ウイスキーと名乗れなくなったのですが、今回、角瓶もこの基準を満たす製品になったというわけです。もともと角瓶は国産のモルト原酒、グレーン原酒のみから造られていたのですが、基準を満たしていなかったということは、おそらく熟成期間が3年未満の原酒も使われていたということだと推測されます。サントリー製のウイスキーでは、オールド(だるま)から上がジャパニーズ・ウイスキーだったわけですが、この春からは角瓶も晴れてジャパニーズ・ウイスキーを名乗ることができるようになりました。

 

今回のランキングでは、久しぶりに角瓶が2位に復帰ということで、ジャパニーズ・ウイスキー基準も含めて、長々と説明してしまいました。角瓶党のみなさん、今後も楽しみですね。

 

おまけ。

 

いつもお世話になっている花屋「フローリスト鹿島」さんで購入した、ケイトウの鉢植え。鶏のトサカに似ているから、ケイトウ(鶏頭)という名前なんですって。ネーミングはともかく(笑)、カラフルで可愛らしいですね。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107