10月に入りました。先週は季節外れの真夏日もありましたが、概ね日中の暑さも落ち着いて、秋らしくなってきましたね。夜も涼しくなったので、飲食に出歩く人たちが増えてくれることを期待したいです。今月もよろしくお願いします。
本日(1日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。南口では、9月30日(土)、10月1日(日)の2日間にわたって、「豊田収穫祭」も開催されているので、その帰りにでも一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、今度の週末は連休になっているので、当店のお休みは1週間先送りして、8日(日)、9日(月・祝)、ともに通常営業する予定であります。
毎月、月初の記事は人気ランキングを発表していますが、月が替わったばかりで集計ができていないので、再びアルバム紹介でも書こうかと思います。今回は、僕の愛するCHET BAKERと同世代のトランぺッターで、いろいろなスタイルを取り入れながら時代の先端を走り続けたジャズの帝王、MILES DAVISを取り上げてみます。MILESの作品のなかでは地味で目立たないですが、個人的にはとても好きな1枚です。
「THE MUSINGS OF MILES」 (prestige)
1940年代のビバップ、1950年前後のクール・ジャズ、1950年代半ばのハードバップと、いろいろな音楽スタイルを切り開き、様々なミュージシャンたちと共演してきたMILES DAVIS(トランペット)は、1955年、自身のレギュラー・バンドを組む方向へと進みました。メンバー探しを経て、かの有名な第1期クインテット(MILES、COLTRANE、GARLAND、CHAMBERS、PHILLY JOE)が結成されることになるわけですが、本作はその過渡期に録音されたもので、第1期クインテットのうち、3人が名を連ねています。メンバーは、MILES(トランペット)、RED GARLAND(ピアノ)、OSCAR PETTIFORD(ベース)、PHILLY JOE JONES(ドラムス)によるカルテット編成で、1955年の録音であります。曲目を見ると、冒頭の「WILL YOU STILL BE MINE?」では、リズム隊の奏でる軽快な4ビートに乗って、オープンで快調に吹くMILESのトランペット、GARLANDの転がるようなピアノ・ソロが楽しめます。続くバラード曲「I SEE YOUR FACE BEFORE ME」では、GARLANDお得意のブロックコード、MILESの代名詞、ハーマン・ミュートをつけた演奏を聴くことができます。何だか不穏な雰囲気のアレンジで始まる「A NIGHT IN TUNISIA」では、骨太なPETTIFORDのベース、PHILLY JOEの堅実なドラムスを堪能できますが、後の第1期クインテットのベース奏者には若手のPAUL CHAMBERSが登用されたことを考えると、MILES的には改善の余地があったのかもしれません。本作は、第1期クインテットへの布石として聴くこともできますが、意外なことにMILESの長いキャリアのなかで、サックス奏者を伴わないワンホーン・カルテットによる12インチ・アルバムとしては唯一のものでもあり、そういった意味でも貴重です。また、村上春樹さんのデビュー小説「風の歌を聴け」にも登場する場面があったりして、地味ながらも味わい深い(ジャケット・デザインも地味ですね)、個人的にはとても好きな1枚でありますよ。
昨日(9月30日)は、豊田駅北口側では「ひのよさこい祭」、「オクトーバー・フェスタ」が開催され、南口側では「豊田収穫祭(ビールまつり)」が開催され、賑やかな1日となりました。
久しぶりのよさこいは見物客で溢れかえっていましたが、例によって、最後の総踊りとともに人が掃けてしまい、メイン通りも、あっという間に閑散としてしまいましたよ。
豊田収穫祭(ビールまつり)にも顔を出してきましたが、親子連れが多く、ビールを飲む年齢に満たない子供たちがたくさんいたのも印象的でした。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107