10月も残り少なくなりましたが、みなさま、いかがお過ごしですか? 消費税増税によって重く停滞した空気になり(ラグビーだけは盛り上がっていますが・・・)、台風や大雨による甚大な被害もあり、諸事情により個人的にも大変なひと月でした。来月は流れが変わってよい月になってほしいものです。本日(27日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(11月3日)、月曜日(4日・振替休日)の連休は、営業する予定であります。
さて、久しぶりにCHET BAKERのアルバムを紹介してみたいと思います。今回の盤は、旧友でもあるピアニストとの共演盤で、凄腕のベース奏者も参加した1枚であります。
「NO PROBLEM」 (steeplechase)
CHET BAKER(トランペット、ヴォーカル)をリーダーに、旧友のDUKE JORDAN(ピアノ)、凄腕の名手、NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(ベース)、NORMAN FEARRINGTON(ドラムス)を加えたカルテット編成で、1979年の録音であります。当時デンマークに移住していた旧知のピアニスト、DUKE JORDANのオリジナル曲を一緒に吹き込まないかというプロデューサーの提案を受けたCHETは、この録音に臨みました。ツアーをしばらく続けていたおかげもあって、当日のCHETは絶好調で、珍しくミュート(弱音器)をつけた演奏もしています。JORDANとは1950年代からの旧友で、アルト・サックスの天才奏者、CHARLIE PARKERによって見出されてジャズ界に引き入れてもらったという共通点があります。余白を活かした独特な演奏スタイルはCHETのプレイとも相性がよく、本作ではJORDANによるオリジナル曲のみを演奏していますが、しっかりと馴染んでいます。冒頭のタイトル曲「NO PROBLEM」は、ラテン調で始まって4ビートへ移るわけですが、骨太なリズム隊のサポートもあり、とても格好いいです。寂しげな印象の「KISS OF SPAIN」では、PEDERSENによるベースの弓弾きもあり、CHETはミュートをつけてトランペットを吹いています。「THE FUZZ」では、軽快にスイングするJORDANのピアノ、PEDERSENのベース・ランニングも格好いいですよ。ラストの「JELOUS BLUES」のみ、CHETがスキャット・ヴォーカルも披露していて、ピアノとユニゾンを決めたりします。最も印象に残るのが、愛らしい雰囲気のワルツ曲「GLAD I MET PAT」で、隣に住む8歳の女の子のために書いた曲だそうです。本作は、よれよれのCHETとJORDANのツーショット写真という冴えないジャケットのせいで損をしている気がしますが、内容は秀逸でおススメの1枚でありますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
