3月も最終日、いよいよ年度末です。明日から4月に入りますが、平成に次ぐ新元号の発表も控えています。当店にとっても、4月は開業月なので(17日(水)で7周年)、感慨深いものがあります。よいスタートを切りたいものですね。本日(31日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、4月からもよろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(4月7日)は、営業する予定であります。
さて、今回は晩年のCHET BAKERと親交のあったイギリスのロック歌手のアルバムを取り上げてみたいと思います。ゲスト参加したCHETの味わい深いプレイも印象的ですよ。
「PUNCH THE CLOCK」 (riviera global)
イギリスのロック歌手、ELVIS COSTELLO(ヴォーカル、ギター、キーボード)の通算8枚目のアルバムで、STEVE NIEVE(ピアノ、オルガン、キーボード)、BRUCE THOMAS(ベース)、PETE THOMAS(ドラムス)の3人によるレギュラー・バンド、THE ATTRACTIONSが脇を固めており、1983年の録音であります。6曲目に、当時のフォークランド紛争について唄った「SHIPBUILDING」というバラード曲があり、CHET BAKERがゲスト参加して、素敵なトランペット・ソロを聴かせてくれます。かつては造船で栄えながらも衰退した街で、フォークランド紛争による軍需によって軍艦製造が再開される・・・といったテーマの曲です。レコーディングにあたって、トランペットのソロを入れたかったCOSTELLOは、CHETが出演していたロンドンのCANTEENというクラブに会いに行き、休憩時間に話しかけたそうです。自己紹介したところ、残念ながらCHETはCOSTELLOのことは知らず、彼の曲も聴いたことがなかったそうですが、それにもめげずに、翌日のレコーディングに参加してくれないかと頼んだところ、快諾してくれたそうです。レコーディングが終わった後、COSTELLOは、CHETの唄う「THE THRILL IS GONE」に触発されて書いた「ALMOST BLUE」というバラード曲が入ったカセットテープを渡したそうですが、この曲をとても気に入ったCHETは、晩年のレパートリーに加え、亡くなるまで愛奏し続けました。CHETの伝記映画「LET’S GET LOST」でも、この曲を唄うシーンが出てきますね。また、1986年にイギリスのRONNIE SCOTT’Sというクラブに出演した際のテレビ放送では、COSTELLOのロング・インタビューに和やかに応えており、ステージで共演もしています。本作での共演をきっかけに、ジャズ界のレジェンドとロック界のスターという2人の交流が生まれたことからも、興味深い1枚でありますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
