２月も折り返しを過ぎ、少しだけ寒さが和らぎましたが、引き続き、体調の管理には気をつけたいものです。僕もやや不調でしたが、ようやく落ち着いてきました。みなさまもお気をつけくださいね。本日（１７日）は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日（２４日）は、営業する予定であります。
昨日（１６日）は、当店にて、「第１７回オールド&レア・ボトル会」を開催しました。参加してくれたみなさま、ありがとうございました。今回も、初参加や飛び入りの方々もいて新鮮でした。参加できなかった方々は、またの機会にぜひ。この会は「ひとりではなかなか開けられない昔のボトルや珍しいボトルを思い切って開けて、皆で雑に飲もうよ」という趣旨で、基本的に毎月開催しています。こういったイベントを通して、お客さん同士、当店や僕自身を含め、いろいろなつながりが生まれたり深まったりしてくれたら、とても嬉しく思います。
今回は「国産」の会で、ウイスキーを中心に貴重なボトルが集まりました。
画像は、左から、オーキッド、スーパーニッカ・プレミアム、ゴールドカップ・ホワイト、サントリー・ドライ・ジン。「オーキッド」は、キリンがシーグラム社と提携していた、キリン・シーグラム時代のウイスキーで、シェリー感を強調するために、ウイスキーとシェリーそのものをブレンドした斬新な商品でした。シェリー樽熟成の原酒を多く使うよりも、手っ取り早くシェリーの風味を出せるということだったのでしょうか。ウイスキーの規定がゆるい日本ならではの発想ともいえますが、香り、味わいともにシェリー感が強く出ていて、面白い仕上がりでした。１９９０年代の発売当時にはあまり受け入れられず、残念ながら短命に終わってしまいましたが、現在のシェリー樽系の流行り具合を考えれば、時代を先取りしていたのになぁとも思います。
「スーパーニッカ・プレミアム」は、ニッカの誇るハイ・スタンダード品、スーパーニッカの上級品として１９９０年に生まれた銘柄です。このボトルは、ロット・ナンバーから、１９９０年瓶詰め、発売初期のボトルと推測されます。香り、味わい、ともに上品な仕上がりで、やさしい口あたりでした。プレミアム専用のボトルが設計され、滑らかな曲線美、ガラス製のコルク栓も、高級感を漂わせていますね。ウイスキーにとって冬の時代だった９０年代に生き残るのは難しかったようで、残念ながら短命に終わってしまいました。
「ゴールドカップ・ホワイト」は、群馬県の地ウイスキーで、高崎にある美峰酒類という会社が製造しています。このホワイトのほかに、ブラック、ブルーもあるそうですが、群馬県以外ではほぼ流通していないのではないかと思います。Ｎちゃんが買ってきてくれましたが、僕は初めて見ましたし、正直、知りませんでした。ありがとうございます。このホワイトは、原料がモルトのみのモルト・ウイスキーと書いてありますが、情報がないので、どのような素性の原酒なのか、よくわかりません。樽熟成した麦焼酎を思わせるような、少し変わった味わいでした。
「サントリー・ドライ・ジン」は、おなじみのサントリー社製のドライ・ジンです。肩ラベルに従価税の表記があること、本社の住所地から、１９７０年代のボトルと推測されます。アルコール度は９５プルーフ（４７．５％）ですが、年月を経ているからか、刺激は控えめで落ち着いた味わいでした。ボトルの形やラベルもレトロ感があっていいですね。
今回も貴重なボトルが揃い、それぞれ飲み応えがありました。短命に終わってしまった銘柄も、時代が違えば生き残ったのではないかと思ったりしました。ボトルを持ち込んでくれたＮちゃん、Ｙくん、ケーキを作ってきてくれたＵさん、おつまみを作ってきてくれたＳくん、差し入れをいただいたＦさん、Ｎさん、Ｍさん、Ｋさん、ありがとうございました。楽しい会が続いているのは、皆の好意のおかげです。いつもありがとうございます。
また来月も企画するので（スコッチの予定）、興味のある方は、ぜひご参加ください。定員に達していても、遅い時間などに空きができれば参加できますので、お問い合わせくださいね。今回も数人いましたが、誰かが帰った後で席に空きがあれば、飛び入りの参加もできますよ。
Ｂａｒ ＢＡＫＥＲ
日野市多摩平１－５－１２ タカラ豊田ホームズ１０７