11月も中旬に入りました。すっきりしない天気が続いていましたが、ようやく回復し、気持ちのいい日差しが届いています。本日(11日)は、日曜日ですが当店は営業致します。天気もよさそうですし、お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(18日)は、お休みをいただく予定であります。
さて、久しぶりのレコード紹介です。今回は、イタリアのベテラン・トランペット奏者による、CHETへの愛に溢れたトリビュート盤であります。
「CHET’S SOUND」 (splasch)
イタリアのベテラン、FELICE REGGIO(トランペット)をリーダーに、MASSIMO CURRO(ギター)、MANUELE DECHAUD(ベース)を加えたドラムレス・トリオ編成で、2012年の録音であります。FELICEのアルバムは、これまでにも何枚か紹介記事を書いていますが、CHET BAKERの影響を大きく受けたものばかりです。すごい技巧があるわけではないですが、メロディを大切にしながら余白(スペース)を残した素直な演奏で、とくにバラード演奏における味わい深さはCHETを思わせるものがあります。オリジナル曲も少し演奏しますが、CHETの愛奏曲を多く取り上げ、ドラムレス・トリオやピアノとのデュオなど、簡素な編成を好むところからもCHETへの敬愛を感じます。本作で共演している、ギター、ベースの2人は若手の奏者で、控えめな演奏に徹しており、FELICEのトランペットを引き立てています。冒頭の「I REMEMBER YOU」、そして「LONG AGO AND FAR AWAY」、「JUST FRIENDS」と、アップ・テンポで奏でた曲が合間に入ってアクセントになっていますが、その他は「RETRATO EM BRANCO E PRETO(PORTRAIT IN BLACK AND WHITE)」や「AUTUMN IN NEW YORK」など、バラード曲が多めの構成になっています。アルバム後半の流れがとくに素晴らしく、お約束の「MY FUNNY VALENTEINE」、「QUE RESTE-IL-DE NOS AMOUR(I WISH YOU LOVE)」と続き、イタリアの隠れた名曲「ARRIVEDERCI」で締めくくる、メロディの美しさが引き立つ構成になっています。CHETの影響を受けたトランペット奏者は数多くいますが、本作のFELICEはCHET度(笑)がとりわけ高く、目を閉じて聴いていると、まるでCHET本人が演奏しているかのように感じられる、稀有な存在だと思いますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
