Bar BAKER お気に入り盤紹介246。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

7月も残りわずかになりましたが、この週末は台風により、各地で大きな影響が出ています。当店のある東京都日野市でも「ひのよさこい祭り」が中止になり、お隣の八王子市の「八王子花火大会」、立川市の「国営昭和記念公園花火大会」も中止となりました。予報よりも西寄りの進路を取ったため、こちらでは思ったほどの雨になりませんでしたが、先日の豪雨で甚大な被害の出た地域について、これ以上、被害が大きくならないことを願うばかりです。

 

本日(29日)は、日曜日ですが当店は営業致します。午後には天気も回復しそうですし、台風が去った後、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(8月5日)は、お休みをいただく予定であります。

 

さて、今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、彼がどん底の状態だったころの録音で、最低のアルバムとしても有名な1枚であります。

 

 

「ALBERT’S HOUSE」 (galaxy music)

 

CHET(トランペット)、PAUL SMITH(ピアノ、オルガン)、BARNEY KESSEL(ギター)、JIM HAGHART(ベース)、FRANK CAPP(ドラムス)によるクインテット編成で、1968年の録音であります。当時のCHETは薬物問題のトラブルですべての歯を失ってしまったためにトランペットが吹けなくなり、薬物中毒の悪化で自己制御が効かずに人間的にも破綻している、いわば最底辺まで落ちた状態から復活を目指している時期でした。会う人すべてに金をたかっていたようですが、そんな彼に救いの手を差し伸べてくれたのが、テレビ司会者として人気だったSTEVE ALLENでした。彼の番組に何度か出演させてもらったCHETは、彼にも金をたかりました。その見返りとしてALLENが要求したのが、作曲家としても活躍していた彼のオリジナル曲を集めたアルバムのレコーディングで、その成果が本作です。メンバーをみると、なかなかの腕利きが揃っていますが、肝心のCHETの調子がすこぶる悪く、若いころの颯爽としたプレイを知っていると、あまりの落差に驚きます。晩年のような枯れた味わいもなく、たどたどしく吹いているだけで、まったくもってひどい演奏です。馴染みのない曲をこれだけ吹き込むのは、譜面の読めないCHETにとっては大変だったとは思いますが、それにしてもひどい出来です。CHET自身も、このアルバムについて訊かれると悲鳴をあげるくらい最低の出来だと思っていたようですが、何度も聴いていると、どうしようもなく不器用で無様な演奏なのに、何故か心を動かされるものがあります。チープなオルガンで始まる寂しげなタイトル曲「ALBERT’S HOUSE」、可愛らしいワルツ「PRETTY PEOPLE」、イントロの繊細なピアノが印象的な「SUNDAY IN TOWN」など、意外と耳に残る曲もあります。最低の評価をされることも多い、ひどい出来のアルバムですが、何故かときどき聴きたくなる、そんな不思議な魅力をもった1枚でありますよ。

 

みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107