Bar BAKER お気に入り盤紹介143。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

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日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

ここのところ、雨ばかりで厳しい日々が続いています。梅雨とはいえ、そろそろ晴れ間がほしいところですね。本日(5日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(12日)は、営業する予定であります。

さて、今回はCHET BAKERへ捧げられたレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、1950年代前半にGERRY MULLIGAN(バリトン・サックス)とCHETが組んでいたピアノレス・カルテットへのトリビュートであります。



「SPEAK LOW」 (KAS)

主にカンザスのあたりで活動しているベテラン奏者、RICK HOLLAND(トランペット)、KERRY STRAYER(バリトン・サックス)の2人がフロントを取り、BOB BOWMAN(ベース)、TODD STRAIT(ドラムス)のリズム隊を加えたピアノレス・カルテット編成で、おそらく2002年の録音であります(録音日の記載がないため、詳細は不明です)。RICKとKERRYは長いつきあいの友人だそうで、トランペットとバリトン・サックスによるピアノレス・カルテットということで、1950年代に人気を誇ったGERRY MULLIGAN QUARTETを連想させるわけですが、普段から彼らのレパートリーも演奏しているようです。本作の冒頭で演っている「BERNIE’S TUNE」は、GERRY MULLIGANとCHET BAKERが組んでいたピアノレス・カルテットの記念すべき初レコーディング曲としても有名ですが、ここではややテンポを上げて演奏しています。RICKのトランペットはCHET同様、優しい音色で、一部の曲ではフリューゲルホーンに持ち替えて演奏しています。KERRYのバリトン・サックスは、トランペットとの絡み方や音色においても、GERRY MULLIGANの影響が感じられます。特別ゲストとして、FRANK MANTOOTH(ピアノ)が4曲に参加していますが、いいアクセントになっていますよ。なかでも、タイトル曲になっている「SPEAK LOW」のアレンジは秀逸です。わりと有名なスタンダード曲ですが、テンポを落とし3拍子に変えて演奏しています。トランペット、バリトン・サックス、ピアノの三者による、まさに曲名が示すような静かな対話が素晴らしいですよ。この曲の3拍子アレンジは珍しく、僕にはとても新鮮に響きました。CHETとGERRYがピアノレス・カルテットを組んでいたのは彼らが20代の前半から半ばの頃で、若々しく勢いのある演奏が繰り広げられていました。本作のRICKとKERRYによる円熟味のある演奏と聴き比べてみるのも興味深いですよ。

みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。

Bar BAKER

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107