さて、今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、70年代後半のレギュラー・バンドによるライヴ録音であります。

「LIVE AT THE KEYSTONE KORNER」 (high note)
1970年代後半のレギュラー・メンバーで固めていて、CHET(トランペット、ヴォーカル)、ROGER ROSENBERG(バリトン・サックス、ソプラノ・サックス)をフロントに据えて、PHIL MARKOWITZ(ピアノ)、JON BURR(ベース)、JEFF BRILLINGER(ドラムス)によるリズム隊を加えたクインテット編成で、1978年の録音であります。本作では、主役のCHETの調子はいまひとつなのですが、MARKOWITZ、BURR、BRILLINGERの3人によるリズム隊の演奏はキレがあって素晴らしいですよ。また、CHETと共演したバリトン・サックス奏者というと、キャリア初期の相方であったGERRY MULLIGANのクールな演奏が浮かびますが、ROSENBERGの演奏はもっと勢いがあって粗削りな感じです。唯一のバラード「BROKEN WING」では、ソプラノ・サックスも披露しています。冒頭の「BUT NOT FOR ME」、「SECRET LOVE」、そしてラストの「BLUE ’N’ BOOGIE」の3曲は、アップ・テンポで演奏しているので、リズム隊の上手さが光っています。CHETのお気に入りのピアニストでもあったMARKOWITZは、相手にスペースを残した演奏を繰り広げており、BRILLINGERのドラムスは、出しゃばることなく、堅実にリズムを刻んでいます。本作の録音された78年は、年末にJEAN-LOUIS RASSINFOSSEが加わるまで、バンドのベース奏者が3人入れ替わりました。78年の録音では、CHET、ピアノのMARKOWITZ、ドラムスのBRILLINGERの3人は共通していて、ベース奏者のみ入れ替わっているので、それぞれの違いを聴き比べてみると興味深いですよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方も、お気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107