前置きが長くなりましたが、本日(8日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしていますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(15日)は営業する予定であります。
さて、今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、初期のレギュラー・バンドによる若々しさにあふれたライヴ録音であります。

「MY OLD FLAME」 (pacific jazz)
CHET(トランペット、ブーバム)、RUSS FREEMAN(ピアノ)、CARSON SMITH(ベース)、BOB NEEL(ドラムス)のレギュラー・メンバーによるカルテット編成で、1954年の録音であります。前年に発表した1stソロ・アルバム「CHET BAKER QUARTET」(pacific jazz)(この紹介記事の1枚目に取り上げたものです)が好評だったため、CHETとRUSSの2人を中心にリズム隊を加えてレギュラー・バンドが結成されることになりました。そんな彼らにとって初めてのアメリカ国内のツアーの模様をとらえた録音のうちの1枚が本作というわけです。しばらくツアーをこなしているだけあって、バンドの一体感はなかなかです。CHETのトランペットは、ライヴということもあってやや粗削りではありますが、「MY OLD FLAME」などのバラード曲においては、味わい深い音色を聴かせてくれます。そして、「MY LITTLE SUEDE SHOES」や「ZING WENT THE STRINGS OF MY HEART」といったアップ・テンポの曲では、勢いのあるトランペット・プレイに加えて、CHETには珍しいことですが、ブーバムというパーカッションまで演奏しています。また、この時期のCHETの相棒として重要な存在だったのがピアノのRUSSで、CHETの演奏のための余白(スペース)を残したピアノ・プレイで、抜群の相性のよさを示します。「A DANDY LINE」のテーマ部分では、CHETのトランペットとRUSSの硬質なピアノとのハモりが格好いいですよ。彼は作曲・編曲者としても重要で、「THE WIND」や「RUSS JOB」など、彼のオリジナル曲は、この時期のレギュラー・レパートリーとして、よく演奏されました。本作は、粗さはあるものの、CHETとRUSSによる音楽的対話を中心として、若さあふれる演奏が堪能できる1枚でありますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107