さて、今回はCHET BAKERへ捧げられたレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、ドイツの兄弟ユニットによる若さあふれるトリビュートであります。

「REMEMBER CHET」 (ACT)
ドイツの若手、JULIAN WASSERFUHR(トランペット)、ROMAN WASSERFUHR(ピアノ)、SAVA MEDAN(ベース)、ANDY HABERL(ドラムス)によるカルテット編成で、2005年の録音であります。「LOVE FOR SALE」など、2曲のみ、TORSTEN GOODS(ギター、ヴォーカル)の唄も加わります。ピアノのROMANとトランペットのJULIANは兄弟で、この録音時、兄のROMANが20歳、弟のJULIANはなんと17歳であります。7歳からトランペットをやっていたというJULIANは、父親や兄からCHET BAKERのレコードを与えられて、「これこそが、自分の出したい音だ」と思ったそうです。兄のROMANは、ピアノだけでなく、ドラムスもこなせるそうです。そんな彼らの演奏は、やはり若さゆえの勢いが感じられ、とくに冒頭の「THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU」のようなアップ・テンポの曲においては、溌剌とした演奏が楽しめます。アルバムの前半と後半にCHETの愛奏曲を並べて、間にオリジナルを4曲挟んでいるのですが、オリジナルのなかでは「ONE MORE BLUES FOR CHET」という曲は、ミドル・テンポのしっかりした4ビートを刻むリズム隊も格好よく、トランペットも決まっています。また、印象的なピアノで始まりボッサ調で演奏される「BEAUTIFUL BLACK EYES」は、いいアクセントになっていますよ。ラストを飾る「MY FUNNY VALENTINE」は、ミュート(弱音器)を使った渾身の演奏で、繊細なバラード・プレイが堪能できますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107