ダイエットや体質を改善したいと思ったときに、まず知っておいて頂きたいことの一つをお話したいと思います。
『糖質を摂取すると太る』
『糖質で糖尿病になる』
『糖質をとると体は糖化する』
世間一般ではこうした情報が一般的になっていますが、これはかな~~り食べ過ぎた場合のこと。
糖質に限らず、なんでも過ぎると害になります。
昨日食べ過ぎてしまった時、主食を抜いたり、食事自体を減らしたり抜く方もいますが、1食2食減らしたところでむくみが少しとれる程度。
痩せません。
逆に、摂取カロリーが減ることが体に負担になる場合もあります。
特に注意して欲しいのは、ダイエットをする際の糖質制限なので、今日はこの話をしたいと思います。
体のエネルギーになるのは三大栄養素の、
・炭水化物
(特に食物繊維を抜いた糖質)
・脂質
・タンパク質
ですが、その内糖質の役目はほぼエネルギーとしての使い道。
即効性が高いのが特徴です。
脂質はエネルギー以外にもホルモンや細胞膜の材料になり、タンパク質がエネルギーになるのは緊急事態のみで、体を構成する材料として使われます。
食事をすると血糖値が上がり、血糖の上昇は嫌われる傾向にありますが、乱降下を繰り返すのが良くないのであって、血糖が上昇しインスリンが分泌されることにより、細胞内に糖質が分解された一番小さい単位のブドウ糖がとりこまれエネルギーになるので、血糖の上昇は重要です。
ご飯を食べて消化・吸収されたブドウ糖は小腸から吸収され血液に乗り、血糖が上がりエネルギーとして使われます。
残りのブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓にストックされ、血液内のブドウ糖を使いきったときに切り崩して使われますが、グリコーゲンは約半日分のエネルギー程度だと言われているので、グリコーゲンも使い切ってエネルギーが足りない時は
『糖新生』
と言われる体のシステムで、体内のタンパク質や脂肪から糖質を作りだします。
糖新生は筋肉や内臓を分解しながら行われるので、糖新生がすすむと筋肉は痩せます。
筋肉が痩せるということは、代謝が下がり、痩せにくく太りやすい体になります。
ガーン。。。
糖質制限をすると、摂取するカロリー自体が少ない分はじめは数キロ痩せます。
が、
停滞期がきてそれ以上痩せない。
糖質制限をやめたらまたすぐ太る。
下手したらダイエットする前より太る。
という悪循環になります。
糖新生自体は、健康な人でも毎日行われていて、エネルギーを作り出す大切な体のシステムですが、糖質を制限すると体に入ってくる即効性のあるエネルギーがないので、常に糖新生に頼るようになったり、糖質の代わりに脂質を分解したケトン体を作りエネルギーとして使います。
ですが、行き過ぎた糖新生も、ケトン体をメインエネルギーとすることも体の仕組みからすると、目指すものではなく、緊急時という事を忘れてはいけないのです。。。。
糖質制限をすると、痩せにくく太りやすくなることに加え、体は無駄なエネルギーを使いたくないので、体温が下がり冷え性になったり、生理がとまったり、免疫力が落ちたり、、、
といいことはありません。
そして、糖質を制限すると
『耐糖能』
と言う、
ブドウ糖を使いこなす処理能力が低下します。
(ブドウ糖を使いこなせない)
これは、糖質を減らしたことで、メインエネルギーが脂質になることで起きやすくなりますが(脂質代謝になっている)糖尿病もこの耐糖能の低下が原因で起きることが多々あります。
糖尿病が糖質摂取で改善した例が多いのはこういう理由から。
私たちの体には『ランドルサイクル』という機能があり、脂質をメインエネルギーにしている時は糖質をエネルギーに出来ず、糖質をメインエネルギーにしているときは脂質をエネルギーに出来ないというシステムがあります。
脂質か糖質かどっちかが優先なんですね。
両方同時に使えません。
現代の食生活は加工品や調理油(とくに植物油脂)の使用が増え、戦後に比べると倍近く脂質を多くとる食事をするようになっています。
とくに、酸化しやすいサラダ油などの植物油脂(不飽和脂肪酸)は、代謝経路(細胞内でブドウ糖が形を変えエネルギーになっていく過程)をブロックするので、耐糖能が低下します。
耐糖能が低下し、脂質をメインエネルギーにしている食生活の場合、ブドウ糖を使いきれず、血液内に余るのが糖尿病でもあります。
体の仕組みから考えれば、ダイエットや体質改善、代謝を上げる方法として最適なのは、
・脂質代謝から糖代謝へ変える事
・耐糖能を正常にすること
・植物油脂や加工品を減らし摂取する脂質の質を変える事
となります。
ちなみに、脂質はただ減らせばいいというものではありません。
冒頭でお伝えした通り、脂質は糖質と違い体内で使い道が多いです。
(植物油脂と加工品としての脂質の過剰摂取が代謝異常や太る原因になっているだけ)
飽和脂肪酸は積極的にとる必要がありますし、摂りすぎているオメガ6などの不飽和脂肪酸は必須脂肪酸でもありますが、野菜等の食材からとれますので、一般的な食事をしている家庭なら摂取量を気にする必要はありません。
オメガ3(アマニ油、エゴマ油)やオメガ9(オリーブ油)をサラダにかけて食べるなどは言語道断、やめましょう。
オメガ3は植物油脂の中でも一番酸化しやすい油脂です。
精製された油脂を過剰にとると、体内に過酸化脂質が増え、太るどころか様々な疾患に繋がります。
過度な糖質制限と植物油脂の過剰摂取は控えましょう。




