ベビーマッサージは古くから世界各地で行われている「当たり前」のマッサージかつ愛情表現でした それが崩れたのが アメリカで流行（あるある？）になった「ふれない育児法」です
1920年代にアメリカの行動主義心理学の創設者ジョン・ワトソン（John Broadus Watson1878-1958）が「子供を抱いたり、子供にキスをしたりしてはいけない 膝の上に坐らせてはいけない 必要があるのなら子供がおやすみなさいをいう時に額に一度だけキスをしなさい
朝は子供と握手をしなさい」式の行動主義的な「ふれない育児法」を提唱です アメリカのクールな文化の流行は日本やタイで意識高い系の人々に即取り入れれました
私の知り合いのタイ人のユーチューバーは 乳房の形が崩れるという理由で母親から母乳を与えれず ミルクのみで育ちました 今でもちょっと人間的に何かがたりない気がします（笑）
「ふれない育児法」の流行は 後に子供の行動異常や犯罪の凶悪化 自殺などの様々な問題を引き起こした要因の一つとされています 現在でもその年代の人たちから「抱き癖をつけるな」みたいな言葉を聞くことがあるかもしれません
フランスのマルセル・ジーバー女史が1956年栄養不良が子どもの知能に与える影響を調査しにウガンダに行きました 予想に反しウガンダの子供はそれまでどこにも観察されたことがないほ 早熟で賢く 知能の進んだ幼児たちでした ウガンダの母親は陣痛を感じると自分一人で子どもを産み 必要な始末をして 産後１時間もしたら生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて親類縁者に見せて回るのです 赤ちゃんは母親が首から吊した三角布の中で裸のまま母親の胸から離れることなく育てられます
赤ちゃんは欲しくなればいつでも乳を飲み 母親は布１枚を隔てた肌のふれ合いから 赤ちゃんの気持ちをいつも感じ取ります 赤ちゃんはオシッコやウンチがしたくなれば教えてくれ その度に始末するので 吊り帯が排泄物で汚れることはありません こうして育てられたウガンダの赤ちゃんは 生後48時間もすると微笑み 4～6週間で首が座り 6～7週で上手にハイハイし 自分ひとりでお座りしたといいます これはソニーの創業者井深大さんの著書に書かれています
ベビーマッサージは 大人のマッサージのように肉体の疲れを癒したり痛みを緩和したりするマッサージではありません また時間を限定してで画一的にするマッサージでもありません 母親や父親などの肉親が子供に日常の中で 長期的な視野で 無理なく自然に施す性質のものです マッサージと言うより親子のコミニケーションとか育児とかに属するものです