ハーブボール講義のネタ帳29 ハーブボール科学する⑥ | 【タイあるあるブログ】CCAタッチ学んで教えるプラットフォーム

【タイあるあるブログ】CCAタッチ学んで教えるプラットフォーム

20年余り日本人専門にチェンマイ式タイマッサージを教えてきたCCAは コロナ・ショックで日本人は運営からはずれ タイ人体制で運営を進めて来ましたが 2024年の9月1日から卒業生の方々が協力して運営に参加するようになりました

さあ、大学の授業もあと2回です。(予定よりかなり講義回数がのびてしまいました)

 

●ハーブボールの調合

 

ハーブボールのタイハーブの調合割合は、

 

ポンツク生姜(プライ) 500g

秋ウコン(カミンチャン)100g

コブミカンの皮と葉(ピウマクルート、バイマクルート)100g

レモングラス(タクライバーン)200g

塩(グルア) 60g

樟脳(カラブン) 30g

竜脳(ピムセン)30g

 

などです。

薬草を2等分して2つのハーブボール湿布を作ります。

水を入れた鍋で1個蒸し、もう1つは皿に置きます。

 

●湿布の手順

 

ハーブボールを蒸してる間、クライアントを、施術箇所により、仰向け、うつ伏せ、横向きに寝てもらい。次の様に施術します。

湿布の熱をテストします

スチーマー内の熱々のハーブボールを、手全体でつかみ上げます。

もう一個のハーブボールを、スチーマー内に入れます。

ハーブボールを、お腹、腕、手の甲に当て、熱さの加減をテストします。

ハーブボールが熱すぎる場合は、少し冷めるのも待つか、他の布を巻きます。

 

●ハーブボールの温湿布

 

ハーブボールが熱いうちは、素早く動きで、肌に当てて行きます。

熱が冷め始めたら、長く保持し、押しつけて転がします。

熱がさらに冷めたら、蒸しているもう一つのハーブボールと交換します。

マッサージとハーブボール湿布を交互にするのも良いでしょう。

痛みのあるところ、捻挫の箇所は、1日2回15~30分施術します。

 

●注意事項

 

1.肌が弱く、骨が突き出た場所、傷の上に、熱いすぎる湿布をしてはいけません。

2.糖尿病、麻痺、子供、高齢者は、あまり熱くない湿布を使います。

反応が鈍いため、特別に中止し、火傷や水ぶくれになる可能性があります。

3.炎症の発生から24時間以内は、炎症を悪化させる可能性がありますので、温湿布はしてはいけません。

4.ハーブボール湿布の直後はシャワーやお風呂に入ることはお薦めしません。

体の調整が間に合わないかもしれませんし、ハーブの薬効成分が流れ落ちてしまいます。

 

スコータイタマティラート大学 医学部看護科ムクダー・タンチャイ準教授

マヒドン大学 シリラート病院 医学部看護科アピチャート・リムティヨーティン教授

 

今日の蛇足話だす。

 

注意事項としは、タイでは、「糖尿病の人には注意するように!」と言うのは、くどく言われます。

タイ人の糖尿病は多いですからね。

タイの飲み物はめっちゃ甘いです。

 

 

大学の先生のあげた、ハーブボールの中身のタイハーブの割合は、生のタイハーブのものです。

生ハーブボール1個は、

ポンツク生姜 250g

秋ウコン 50g

コブミカンの葉・コブミカンの皮 50g

レモングラス 100g

塩 30g

樟脳 15g

竜脳 15g

で、合計510gの生ハーブボールになります。

実際は布と紐の重さが30gくらいありますから、合計540gになります。

一般的にタイで使用されている生のハーブボールは500gくらいが標準になります。

 

日本で使用するハーブボールは乾燥ハーブになります。

 

生のハーブボールと乾燥ハーブボールの違いは、生のイカとスルメイカみたいな違いでしょうか。

生のイカは80%くらいが水分ですから、生のイカは、スルメイカになると20%くらいの重さになります。

500gの生イカが、100gのスルメになります。

 

タイでマーケットにある、乾燥ハーブボールは、1個200gが標準で、小さいものは100gです。

だから、スルメ理論からすると、200gの乾燥ハーブボールは、500gのハーブボールの2倍の効能があるわけです。

まったく科学的エビデンスはありませぬが、気のいい人はだませそうです。

 

乾燥ハーブボールには、南姜(なんきょう)、アカシアの葉、タマリンドの葉も配合したいところですから、理想の200gの乾燥ハーブボールの配合は、

 

ポンツク生姜 30g

秋ウコン 10g

コブミカンの葉10g

コブミカンの皮10g

レモングラス20g

南姜 15g

アカシアの葉 15g

タマリンドの葉 15g

塩30g

樟脳10g

竜脳5g

布・紐 30g

 

合計200gってとこでしょうか。

調合割合の特徴としては、ポンツク生姜の割合が多く、これがハーブボールの王様です。

1g当たりのコストは、竜脳が非常に高く、樟脳、秋ウコンと続きます。

コストを加味してアレンジしました。

安いハーブボールは、竜脳、樟脳がほとんど入ってません。

 

最後にタイの美しい女子高生によるハーブボール作りの動画をご紹介しましょう。

最後にサービスショットもあります。

 

 

できあがりのハーブボールは、かなりぶさいくです。

売るハーブボールは商品価値として美くしい必要がありますが、施術で使用するハーブボールはぶさいくで充分です。

実生活では見栄えでなく、テクニックで勝負ですね。

※樟脳の代わりにメントールを使ってますが、メントールは竜脳より高いです。

親の金だと思って、何も考えてませんね。

 

-ハーブボールセラピーインストラクター講座 オンライン授業化まで 後89日-

 

CCA予習・復習動画がYouTubeでオンラインで視聴できます。

日本のインストラクターはオンライン授業時間としても活用してください。
01-05CCAタイマッサージレベル1-5
06CCAジャップセンマッサージ
07CCAハーブボールセラピー

08CCAトークセンマッサージ
09CCAフットリフレクソロジー
10CCAルーシーダットン
11CCAタイオイルマッサージ
12CCAホットストーンマッサージ
13CCAおなかダイレクソロジー
14CCAベビーマッサージ
15-17CCAホームマッサージ

CCAタイマッサージ理論の本の更新バージョンがWEBでお読みになれます。

CCA読んでうまくなるタイマッサージ理論のHP