一気に読んでしまった。山野車輪氏の「ジャパメタの逆襲(扶桑社刊)」。
著者の山野氏は「漫画家」である。
まず、率直な意見として書かせてもらおう。
音楽関係者ではない山野氏に、何故このような本の執筆依頼があったのか?
・・・結局、日本の音楽雑誌編集者/ライターの皆さんが「国産メタル」というものを真剣に考えていないからではなかろうか?
「ジャパメタ関係の本なんか出したって大して売れない」などと考えているからではなかろうか?
要するに「採算度外視で書くぐらい国産メタルをこよなく愛する編集者/ライター」が、ほとんどいないのであろう。
「国内メタル・シーンをもっと盛り上げよう!!」という気持ちも薄いのであろう。
某メタル誌(・・・に限らずかもしれないが)にしても「広告を出さないバンドは扱わない」みたいですしね・・・。
山野氏のジャパメタ愛、研究熱心さ、文章力には、そんじょそこらの音楽系編集者及びライターでは、到底、太刀打ちできまい。
本書では、LOUDNESS、X JAPAN のような「大御所」は当然として、TERRA ROSAのような、いわゆる「一般ピープルの間では知名度が低い」バンドに関しても言及されている。
それだけではない。メタル専門誌でもほとんど扱われない「同人メタル」というニッチなジャンルにまで言及されている。
また「メタルとアニソンとの密接な関係」に関しても・・・。この辺は実に「痒い所に手が届いている」と思う。
個人的に嬉しかったのは、本書の終盤を飾る、影山ヒロノブ氏へのインタビューの中で、影山氏が現在「ある伝説的ギター・ヒーロー」と一緒にデモを作り始めている、とおっしゃっていたこと。
(注・メタルではないようですが)
「そのギター・ヒーローって誰?」と、気になった人は、買ってジックリ読みましょう(笑)
いやホント、こんな本を読みたかったんだよ私は!!
お忙しいこととは存じ上げるが、今後も山野氏には、こういった「鋼鉄の魂」が燃えたぎるような「メタル関連本」を執筆し続けていただきたいものである。
できれば、YAMA-B氏、IRON-CHINO氏に代表される「同人メタル」界隈のアーティストの皆さんや、近年、シーンに復帰した元WOLFのシンガー、松本龍似(たつのり)氏との対談も読んでみたい。
・・・余談(?)ではあるが、山野氏はかつて「車輪」というハンドルネームで「2ちゃんねる」のメタル板のコテハン(固定ハンドルネーム)としてご活躍(?)されていたようである。
私が「2ちゃんねる」をROMったりカキコ(死語)したりするようになったのは '06年からなので、その頃には「車輪」氏らしきカキコは見当たらなかったが、近年になってから氏の存在を知り、過去ログで氏のご意見
を拝読して「2ちゃんねらーには数少ない、聡明な常識人」という印象を持った。
以前、山野氏が管理・執筆されていた「JAPANESE FEMALE VOCALIST COLLECTION」というサイトも、PCにブックマークして拝読し、参考にさせていただいております。

