CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

両顎手術の致命的な副作用の実態

及び再手術予防法

チェボンギュンCBK発表

SCI論文シリーズ1弾

 

 

 

前回→に引き続き…

 

 

2つ目

心配されている副作用は

神経損傷の中でも顔の片側が動かなくなる

顔面麻痺です。

 

これは運動神経である

顔面神経の麻痺により発生する症状で、

正常的な手順に沿ってきちんと手術をしていれば

発生することはとても稀であり、

発生したとしても6ヶ月以内に自然と回復されます。

 

この内容に関する論文です。

 

 

顔面神経損傷による

顔面麻痺に関する論文は

私が国際学術誌[SCIジャーナル]である

Journal of Oral and Maxillofacial Surgery[JOMS]

既に発表しております。

 

両顎の中でも顔面麻痺が発生した紀伝を明らかにし

予後に関しても書いた論文です。

 

 

 

実はこの論文は

私が研修を受けた台湾長庚記念病院

教授全員の患者ケースを集めて紀伝を明らかにし

予後を研究した論文です。

 

そのため著者リストを見ると

私が全ての研究計画を立て、データを整理し論文を作成したため

私(チェボンギュン CBK Bong-Kyoon Choi)が第1著者で

その後ろに

Dr Philip Chen, Dr Dvaid Chuang,

Dr LunJou Lo, Dr Yu-Ray Chenなど

患者情報を提供してくださった教授たちが全て

共同著者として掲載されております。

 

この方たちは

この分野において名前だけ聞いても形成外科医達なら誰でも知っている

有名な方達です。

 

 

そうしてこのように

顔面麻痺が起こる頻度を整理してみたところ、

総6210件の手術の中

6件に顔面麻痺が発生しました。

 

その中の1名は一部で回復が遅れ、

その他全員は回復されたという内容です。

 

このようなデータだけでなく

どのように顔面麻痺が生じるのかについて

メカニズムを分析研究し

発表致しました。

 

 

私がいつも強調しているメカニズム

このような現象はなぜ起きて、

こんな結果はなぜ生じるのか…

 

何のメカニズムもなく

やってみたら1、2ケースでこんな感じになったよ…

というのは絶対に通用しません。

 

 

ある新しい手術法が開発されて

こんな効果が現れた時には必ずこのような手術法を使っていて

このような過程を得て、こういう影響により

こんな結果が出た

という因果関係が確実でなくてはならなく、

そうすることで論文になり

論文になることで新し技術として認められます。

 

 

 

上の論文で例示として提示した

患者さんの手術直後と手術後6カ月目の回復された写真です。

 

Journal of Oral and Maxillofacial Surgery

68: 1615-1621, 2010

から抜粋しました。

 

 

上の手術直後の写真を見ると

患者さんの右側額にしわが寄りません。

 

右側顔面神経麻痺が起こったのです。

 

 

 

そして6ヶ月が経過した後の回復した写真が

下の写真です。

 

下の写真をご覧いただくと

しわができていなかった患者さんの右側額にも

しわが寄っています。

 

左側と同じように完璧にできます。

 

つまり、

このように回復します。

ですので両顎直後に顔面麻痺が起こったとしても

心配なされずに

主治医を信じて待っていてください。

 

 

しかし、きちんと手術を行った時の場合です。

 

きちんと受ければこのように回復はしますが

例外的に本当に厳格に手術がされていないと

顔面神経自体が切断されていたり

損傷を受けている可能性もあります。

 

この場合には回復不可能です。

 

ただ上でもお話した通り

基本だけでも守ってきちんと手術が行われているなら

そのようなこともないですので安心してください。

 

 

 

 

私が上で

British Journal of Oral and Maxillfacial Surgery[BJOMS]

或いは

Journal of Oral and Maxillofacial Surgery[JOMS]

というジャーナルを言及しましたが、

 

BJOMS

イギリス口腔顎顔面外科医師会から発行されているジャーナルで

JOMS

アメリカ口腔顎顔面外科医師会から発行されているジャーナルです。

 

上の2つのジャーナルは

歯科医、形成外科医、耳鼻咽喉科医まで

顔と関連のある医師達全員が見るジャーナルです。

 

購読者がその分多いですよね。

 

載せるのも難しいですㅠㅠㅠㅠ

 

ジャーナルの名前が口腔顎顔面外科学だからといって

歯科医師たちだけが見ていて

歯科医師だけが発表するジャーナルではありません!!!

 

 

 

 

 

両顎手術時に発生する副作用

3つ目は

出血、過多出血です。

 

これは上でお話した神経損傷とは次元が違います。

 

なぜなら生命に危険を及ぼすためです。

 

再手術時にはより危険です。

 

 

顔の骨の手術は

口内という狭小な空間から全ての過程が行われます。

 

そのため出血や神経損傷が起こった場合、

経験が多くないと即効的な対処が不可能なこともあります。

 

そうすると深刻な状況に陥りますㅠㅠㅠㅠ

 

 

以前にも1度お話したことがありますが

手術は血との戦いです。

 

両顎時に発生する出血

量はいくらで輸血が必ず必要なのかに関した論文です。

 

 

 

こちらも私が第1著者として作成した論文です。

 

 

上のsbstractを見ると

第1著者が私(チェボンギュン CBK Bong-Kyoon Choi)となっており

教授の方々も参加してくださいました。

 

 

2013年に発表したジャーナルで

今はこのジャーナル内容よりも

よりもっと出血量は減り

手術時間も短くなっていると思います。

 

 

特に、上顎を後ろへと入れる時には

上顎の後ろに位置しているpterygoidn plexusという静脈洞から

出血がたくさん出ます。

 

そのため出血量が多くなるのですが、

この時に出血を減らす方法を私が開発し

その方法と一緒に発表をしました。

 

 

手術時間は上顎を入れない場合2時間30分

上顎を入れる場合は3時間14分でした。

 

ご心配なされないでください。

今はどんなケースでも2時間もあれば

すべての過程が終了します。

 

 

出血量は

上顎を入れない一般的なケースはヘモグロビン数値が1.72落ち

上顎を入れる場合には2.37減りました。

 

やはり今は出血量もより減って

ヘモグロビン数値基準1.0~1.5程度減ると把握しております。

 

そのため最近では

手術前のヘモグロビン数値が10.0超えていれば

輸血を準備しません。

 

 

 

下の写真はこの論文の結果です。

 

この内容及び写真は私が発表した論文である

2013年Journal of Oral and Maxillofacial Surgery[JOMS]

71: 358-365から抜粋しました。

 

 

上の結果表を見ると

上顎を入れない一般Two Jaw Surgeryの場合、

手術の平均所要時間は161分、

手術前ヘモグロビン数値は平均13.09、

術後ヘモグロビン数値は平均11.37で

ヘモグロビン数値の減少量は1.72でした。

 

上顎を入れる高難易度のTwo Jaw Surgeryの場合、

手術の平均所要時間は194分、

術前ヘモグロビン数値は減筋13.17、

術後ヘモグロビン数値は平均10.81で

ヘモグロビン数値の減少量は2.37でした。

 

 

しかし

この論文を私が書いて発表したのが2013年度です。

 

今は手術時間の場合

上顎を入れても入れなくても2時間もあれば

すべての過程が終了します。

 

ヘモグロビン数値の減少もまた

着実に減り1前後に減りました。

 

そのためもう輸血は行っておらず、

特別ヘモグロビン数値が低い場合、

例を挙げて先日10.2の患者さんが

Two Jaw Surgeryとオトガイ形成を一緒に受けられたのですが、

その時は輸血を準備し、輸血をしました。

 

出血は多くはないけれども

術前のヘモグロビン数値が何せ低くて

輸血を数年ぶりに行いました。

 

このように特別なケースでなければ

もう出血や輸血の心配なく、

Two Jaw Surgeryを受けられても良いです。

 

 

 

 

内容は次のブログに続きます→

 

 

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