CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

セットバック手術の致命的な副作用

顎骨壊死

 

 

 

美しい女優の横顔をみると

共通点として丸いおでこ、すらっと高い鼻、

そして内側に入った口元。

 

これらのポイントすべてが

自然と流れるように繋がっています。

 

 

 

特に

鼻先と顎先をつなげた仮想のラインである

審美線(Esthetic Line)より口元が入っていたら

美しいプロフィールだと考えられています。

 

 

[レントゲン] 突出口の事例

 

 

しかし数mmの僅差で

美女からお婆さんにもなってしまいます。

 

口がとても入りすぎてしまったせいで

顔のバランスが合わず、

ぎこちなく、年を取っているように

見えてしまうようになります。

 

このように突出口は

突出した程度によって

‘魅力の要素’になることもあり、

時には‘老顔の主犯’になることもあります。

 

 

歯の咬合に影響もなく、

目立たない程度の適切な突出口は

個性ある容貌をもっと際立たせるかもしれませんが

 

目障りになるぐらいに出た口元は

何となく洗練されていない印象を与え

いつも怒ったように見え、

相手を誤解させたりします。

 

 

セットバック手術方法

 

 

上記の図は

セットバック手術に関する最も基本的な図です。

 

この絵のように歯だけ抜いたとしても

突出した口は入らないでしょう。

 

そのため突出した骨を切って入れる手術が

まさにセットバック手術です。

 

 

最近は

セットバック手術に対する需要も多く

技術も発達して

手術時間も段々短縮され、

私の基準では

1時間~1時間30分程度で終わる手術ですが、

それでも簡単にできる手術ではないです。

 

 

骨を切るためには

口蓋の粘膜を持ち上げなければならないのですが、

この過程が本当に重要で難しい部分です。

 

なぜなら

突出した前顎の骨は

口蓋の粘膜だけから血液の供給を受けているのに、

 

もし口蓋の粘膜が破れた場合

前顎の骨に血が通らず顎が壊死するという

とても恐ろしい合併症を

誘発する恐れがあるからです。

 

 

そのため骨切りされた前顎骨の

血行を維持させることが

何よりも重要です。

 

このために私の場合は

歯茎の組織と頬の粘膜などを生かして

つなげておいてあげることで

口蓋に損傷が起こってしまったとしても

血行を充分に確保できる手術法を使っています。

 

前顎壊死という恐ろしい副作用が

発生しないように、

あらゆる備えと措置が

完璧に行われなくてはなりません。

 

 

セットバック手術をしようか?

歯科矯正をしようか?

 

 

セットバック手術は

手術時間も短くて

回復速度も速い方ですが

これに比べて效果はとてもドラマチックなので

患者さんの満足度も非常に高い手術です。

 

 

しかし患者さんの立場では

手術に対する恐怖や

金銭的な問題などで

歯科矯正だけで突出口を治療することができないかと

お問い合わせされることもあります。

 

 

結論から言うと

全ての手術において言えることですが、

突出口も突出の原因と程度によって

治療方法が変わり、

その結果も変わっていきます。

 

したがって

正確な診断を通じて

根本的な原因を把握し

それに合う治療を行うことが原則です。

 

 

時折

歯科矯正を受けたのに

顔のプロフィールの変化がなくて

満足できず

結局また美容外科を訪れ

手術を受ける方がいらっしゃいます。

 

歯だけが中に入り

歯茎の骨は依然として突き出た状態で

元の位置にあるからです。

 

 

“しかしこのような場合、

歯科矯正の時に抜歯した歯が

問題になることがあります。”

 

 

先ほどお話したように、

セットバック手術は両側の歯を1つずつ抜いて

その空間を切り取って押して入れる手術法です。

 

ところが歯科矯正をしながら既に歯を抜いており、

その場に歯を押し込んでいるため

セットバック手術を行うことができないのです。

 

 

こんな場合には

どうすれば良いでしょうか。

 

 

仕方なく

手術範囲が大きくなる両顎手術をしたり

歯をもう1つ抜歯しなければなりません。 

 

 しかし

食事のの咀嚼に必要な

最小限の歯の本数というものがあるので
既に歯を抜歯している場合

これ以上歯を抜歯することは不可能であり、

仕方なく両顎手術をしなくてはいけなくなります。

 

そうなると

手術も大きくなり、

患者の苦労と手術費の負担も大きくなります。

 

 

そのため

突出口治療で悩んでいる方は

必ず矯正医科だけでなく

形成外科を訪れ

精密かつ正確に

診断を受ける必要があります。

 

 

歯まで抜いて

長い間歯科矯正をしたのに、

顔のプロフィールが気に入らないので

また手術しようとしても手術できないケースを

何度も見てきたためです。

 

 

一度に効果的に突出口矯正をしたいなら

必ず正確な診断と適した手術方法を

探さなければならないということを

決して忘れないでください。

 

 

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