いつもお世話になってる耳鼻咽喉科医。おじいちゃん先生。
耳掃除し過ぎて外耳道の自浄作用を失ったことで、復活のために粛々と通院中。年単位かかると言われつつ、1型発症したり手術したり、でも通ってる。私は今耳かき封印中なので、耳掃除をしてもらうのが楽しみ過ぎるからだ。
「あなたなんでそこにいるの」「と、そうきたか」「天井が崩落」「あなたたちどうしちゃったのもう」と、私の耳に話しかけつつペリペリと剥がしてくれる先生。
「こんなことする耳鼻咽喉科医なんて、僕だけじゃないかな」「だって鼓膜上の皮膚はがしちゃったよ今」
独り言に、時々私が介入してみるのがいつものパターン。
「でも先生、この痒みを放置されたら患者はまた絶対に耳かき使って悪化させますよ」
「…そうだよねえ」
「血糖値コントロールが影響してるとかないですか」
「それはないでしょう。もしそこが関係してるなら、耳の中ぐちゃぐちゃになったおっちゃんとかが、糖尿病内科からいっぱい送られてくるだろうから」←自粛の小文字。プロの失言大好物です(笑)
「そういえば糖尿病の先生って、無口なんだよねえ。診察も余計なこと言わずに、必要なことをひとつふたつ話して終わり、みたいな」
「糖尿病患者さんて、あれこれ言ってくる方が多いからそういうスタイルになるのわかるなあ」←おいおい(笑)、目の前にいるのも糖尿病患者…
「ああ、私の糖尿病の先生も、大仏みたいな雰囲気で、囁くように一定のリズムでお話をするんですよね。感情を出さず」
「あーやっぱり? そうかあ。僕もそういう診察してみたいなあ。僕なんてすぐ大声出すしなあ」
「今度さ、その先生の診察、録音してみてよ。こういう事言ってる医者がいるんですがって言って」
「なんですかそれ、演技指導的なお手本で?」
「そうそう(笑)」
与太話の典型だなあと、毎回思う(笑)。
バス停前の植え込み。ニチニチソウ。酷暑の中、びくともしない。
