今日は、シアタークリエで甲斐翔真さんが出演する「Next to Normal」を鑑賞しました。
スタッフ
脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
音楽:トム・キット
訳詞:小林香
演出:上田一豪出演
ダイアナ:望海風斗
ゲイブ:甲斐翔真
ダン:渡辺大輔
ナタリー:小向なる
ヘンリー:吉高志音
ドクター・マッデン:中河内雅貴
ストーリー概要
ダイアナ・グッドマンという一人の女性の精神疾患との闘いと、その病気が家族全体に及ぼす影響を描いています。
ネタバレ感想
すべてネタバレです。
このミュージカルは真っ白な頭で見たほうがいいと思います。
6日が初演で、今日は2日目でした。好奇心で見に行ったのですが、音楽はよかったと思うと同時に、ダイアナさんの病気の深刻さと同時に夫のダンの心痛と費用の借金もうかがえます。そして出会う医者達の治療について、それが正しいのかはすごく考えました。「4か月以上の悲しみは病気」だから、投薬治療、誘導瞑想、催眠治療を選択をせざるを得ない家族。とうとう一幕の終わり、「There's a World」で幻の息子といっしょに向こう側に行きそうになります。
出典:ステージナタリー
そして、脳に電流(100Wの電球がつくくらい)を流すことで発作を誘発する電気けいれん療法(ECT)を選択せざるを得なくなります。
※ECTの処方を進めるのがドクター・マッデン。ペッカペカの演出で、望海さんは素で笑いこらえきれなかったようです。
ナタリーには感情移入が難しかったかな…。母はナタリーは天才と言っているけど息子にご執心、父は母にご執心で居場所がないんだろうなとは思うんだけど、短い時間で彼女の感情を肌で感じるのは、初見ではハードルが高かった。ナタリーの感情移入が難しかったので、ヘンリーも難しかった
2幕でECTにかけられるダイアナ。そのダイアナを治療する看護師をゲイブ役の甲斐翔真がやっているのは、治療が最終治療であることをほのめかしているのでしょうか。
電気治療を受ける母とオーバードーズになった娘のランデブー。これはきっとあちらでは、治療とドラッグの垣根のなさに、皮肉で大受けするんだろうなと思いつつ、ロックなシーンでした。
治療のために、娘の名前すら忘れてしまったダイアナに少しずつ記憶を呼び起こすことを努力するダンとナタリー。そんなとき、オルゴールの音色からダイアナはある記憶がよみがえります。
それは、幼いときに亡くなった息子でした。医者に見せても「赤ん坊は泣くものだから」とまともに見てもらえず、結果的には腸閉塞で亡くなってしまったのだそうです(医療事故といってもいいかもしれない。私も同じ目に遭遇したので共感)。そして、息子の名前はなんだったのか…。
「ガブリエル」
彼の名前はあの大天使の名前。その名前が明らかになったとき、舞台には日が差し、救いの道が示されます。
ーーーー
アメリカの医療事情はよく知りませんが、劇中に出てくる
「ファイザーのCustomer of the year」というセリフには笑ってしまいました。が、すぐ投薬やECTのような治療になるのはどうなのかと思いました。日本だと整体といったものもあるのですが、あちらはどうなんでしょうかね。
そういえば、いっとき視力をよくするためのレーシック手術が流行りましたが、今はどうなのでしょうか。現在は、レーシックを受けると、白内障でレンズを交換する手術は受けられないんです。立ち入った「治療」は後々の治療の弊害になる可能性があるので、何かを失う治療を受ける場合は、しっかり説明を受けることが必要だと思います。
関連リンク
望海風斗・甲斐翔真らが家族の変化を力強く描く、ミュージカル「next to normal」本日開幕(公演レポート / 舞台写真あり / 写真32枚) - ステージナタリー
シアタークリエ ミュージカル『next to normal』
クリスマスツリーもう飾った?
→写真をいっぱい撮って飾っています。
これは、ミッドタウン日比谷に飾られていた「モアナと伝説の海2」をモチーフにしたクリスマスツリー
撮影日:2024年12月7日
▼本日限定!ブログスタンプ