【観劇】ミュージカル「モーツァルト!」@帝国劇場 | いろいろといろ

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先週23日ごろから発生した台風10号。当初の予想とは裏腹に西回りのコースを通って9月2日ごろ温帯低気圧になる予定だそうです。

 

■8月23日ごろの予想

出典:FNNオンライン

 

■Yahoo天気 8月31日23時ごろ

 

そんな中、帝国劇場でミュージカル「モーツァルト!」が上演。関東にいる私でさえも、交通機関が動いているか不安だったのですが、関西に住んでいる友人は飛行機で無事の観劇となりました。

 

カメラ帝国劇場(左はピクチケ)

 

 

 

 

カメラ今日の成果

※上のお菓子は友人にもらったお土産ですカップケーキ

 

 

■概要

「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」というテーマをベースに、高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた『モーツァルト!』。ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによる大ヒットミュージカルが、2021年以来、約3年ぶりに上演。

出典:【古川雄大×京本大我】ミュージカル『モーツァルト!』製作会見を徹底レポート!【撮り下ろし写真多数】 | LEE (hpplus.jp)

 

■今回の配役

ヴォルフガング・モーツァルト 古川雄大

コンスタンツェ 真彩希帆

ナンネール  大塚千弘

ヴァルトシュテッテン男爵夫人 涼風真世

コロレド大司教 山口祐一郎

レオポルト 市村正親

エマヌエル・シカネーダー 遠⼭裕介

 

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■感想(ネタバレになります)

 

今日、日本のモーツアルト!は初めてだったので、自分の中にあるイメージを重ねてしまいます。

 

 

 今日の座席は1階の最後列に近い場所。でも、一段上がっているので、オペラを使えば、ストレスなく全体を見ることができました。


ふんわりウイングセットについて

 

 モーツアルトが住んでいる家、演奏会の風景で使われているセットがグランドピアノを模しているのが印象的でした。「すごい!」と思ったのは、コンスタンツェと寝ているときに、夢に切り替わるところ。そこでコンプレックスの根源である父の亡霊を見るわけですが、そのシーンの切替がまるで手品のようでした。次回見るときはもう少し注意して見たいと思います。

 

ふんわりウイング音響について

 

生オケだったせいか、「ムーランルージュ!」よりも音の重厚さがすばらしかったです。歌声が響く響く~。

 

ふんわりウイング印象に残った俳優さん。

 

 主演の方々はいわずもがなですが、エマヌエル・シカネーダー役の遠⼭裕介さんのはじけっぷりが印象に残りました。全般的に暗い物語ですが、市民の台頭を代表して、新しい空気を感じさせてくれたことです。遠⼭裕介さんはトートダンサーだったそうなので、踊りは言わずもがな、歌もセリフも想像以上にすばらしかったです。

 

「モーツアルト!」は楽曲がすばらしいのですが、真剣に物語に入ろうとすると重い物語だと思います。モーツアルトにプレッシャーをかけていくクンツェ節…叫び

 

 今、パワハラなどが法律で規制されるようになり、SNSで自由に発言できる日本の中では大司教やレオポルドの立ち位置ってどのくらい理解されるのだろうかと思います。でも、あの重厚な歌声を聞いたら、疑いを差し挟む余地はなく「モーツアルトは逆らえない」ことに納得すると思います。

 

 コロレド大司教 山口祐一郎

 レオポルト 市村正親

 

ふんわりウイングアマデ

 

 不気味だったのは、幼少貴族から大絶賛された頃のモーツアルトであるアマデ。すべてのシーンで彼のそばに寄り添う影。この影の解釈は演出家によって違うようで、韓国ミュージカルは「モーツアルトの純粋な心」と捉えていたようでした。

 

 今回のミュージカルでは、アマデはモーツアルトの「過ぎ去った夢の残滓」なのかなと思いました。そう思ったのは、人間離れした感があったから。アマデは、羽ペンをものすごい勢いでカリカリ動かしているのですが、不思議にもアマデの羽ペンは10小節以上書いても、インクが切れないんですよね。

 

 夢の残滓はいつもモーツアルトを見つめています。そのせいか、モーツアルトはいつも何かを恐れているよう。彼の恐れに「父やコロレド大司教との軋轢」、「不遇な結婚生活」が加わっていきます。最後に、夢の残滓だったアマデはモーツアルトを裁く存在に成長していくように思いました。

 

 アマデを忘れられたら、過去のことを割り切れたら、モーツアルトは、借金を重ねながらもお金を無心して、もっと長生きできたかもしれません。

 

 この時代は、作曲活動を続けるにはコロレド大司教のようなパトロンを得る必要がありました。ミュージカルでは、モーツアルトはプライドが高く、おだてに弱く、自分の音楽や楽譜だけで自立できると信じており、夢打ち砕かれてなくなってましたように描かれています。


 ちなみに、あの大司教をみたら、昨年見た映画「デリシュ」の司教を思い出しました。

 

カメラ「じゃがいもとトリュフは豚の餌だ」

出典:映画「デリシュ!」






ふんわりウイングヴァルトシュテッテン男爵夫人

 

 架空の人物です。物語としては、幼少の頃のモーツアルトの才能を認め、彼が躓くたびに現れ、コロレド大司教を説得してウィーンに連れていったりして心を砕きます。

 

「星から降る金」で、「パトロンの要望に沿った音楽だけではなく、自分の心の赴くままに冒険の旅に出なさい(アンシャンレジームから新体制へ)」とモーツアルトを応援します。でも、父や姉の応援は得られず、妻や妻の実家はお金の無心ばかりとなると、

 

病みますよね…ネガティブ

 

ふんわりウイング実際のモーツァルトの経済状況

 

 2014年に出版された「モーツァルト」によると、「近年のモーツァルト研究では、モーツァルトがかなりの高額所得者であり、収入は多少の増減こそあれ、一貫して多かった」とのこと。フリーランスとして、かなり自立していた可能性が大なので、ミュージカルに描かれるモーツァルトはミュージカルの世界と割り切る必要がありますね。


 

 

 

 

メモ関連リンク

右矢印帝国劇場 ミュージカル『モーツァルト!』 (tohostage.com)

右矢印【古川雄大×京本大我】ミュージカル『モーツァルト!』製作会見を徹底レポート!【撮り下ろし写真多数】 | LEE (hpplus.jp)

 

 

一度は行きたい旅行先は?

→ハンガリー 東欧諸国(まだいけてない💦)

行ったことのある国もまた行きたいですね。

 

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