【時事】アメリカ俳優組合ストライキについて #映画 #AI #ギャラ | いろいろといろ

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 先週から、全米俳優組合のストライキが始まり、プロモーションに来日予定だったトム・クルーズも来日中止となりました。7月17日夕方はレッドカーペット+舞台挨拶+先行上映の予定でしたが、上映のみとなりました。

 

 

 

 

 

出典:公式SNS

 

 

さて、全米俳優組合のストライキについて、いくつかの記事などから勉強中です。

 

 

ふんわり風船ハート全米俳優組合と訴訟の相手とは?

 

全米俳優組合(SAG-AFTRA)とは何か。SAGは全米映画俳優組合(Screen Actors Guild)を指し、AFTRAは米テレビ・ラジオアーティスト連盟(American Federation of Television and Radio Artists)を意味する。前者は映画やテレビの俳優、後者はテレビ・ラジオの放送に携わるアーティストによるものだったが、同様の分野をカバーするようになって2012年にこの2つが統合した。そして、この全米俳優組合がストライキを起こしている相手は、全米映画テレビ製作者協会、通称AMPTP(Alliance of Motion Picture and Television Producers)と呼ばれる、映画会社やテレビ局、ストリーミング事業者らが所属する同盟だ。簡単に言えば、プロデューサー側である。

出典:realsound.jp

 

 

ふんわり風船ハート 脚本家と俳優、ストライキの要求は何か 

 

 そんな脚本家と俳優の組合両者がプロデューサーに求める主な要求は、「利益の公正な分配と労働条件の改善」である。ここに大きく関わってくるのが、「ストリーミングサービス」と「AI技術」なのだ。脚本家組合はAMPTPに対して、主に賃金の最低額の大幅な引き上げや、シリーズ作品におけるライターの最低雇用人数の増加、そして一定期間の雇用保証を求めている。そもそも脚本家が収入を得るビジネスモデルは俳優や監督のそれとはるかに違って厳しい。

出典:realsound.jp

 

 

 

ふんわり風船ハート脚本家さんの待遇もひどいものです。

 

 Netflixなどのストリーミングサービスが加入者を満足させるため、常に新しいコンテンツを作ろうと、どんどん企画にグリーンライトを出すため、一部ライターの仕事は増えた。しかし、常に新しいシリーズが発注されるようになって忙しくなったとしても、製作側としてはコストを抑える手段を強行し、結果的に仕事が増えているのに作業量に対する賃金が下がっているのだ。だから「エピソード数に応じて、1番組当たり最低6〜12人のライターを配置すること」「10週間から52週間の雇用保証」「番組の成功率に応じたストリーミング放送料の支払い」などを要求している。

出典:realsound.jp

 

 加えて、大きく問題視されているのが、AIの存在だ。AIが脚本を書くなど、人工知能の進歩によって脚本家の仕事が減らないよう保護する体制や、脚本家のアイデアがAIの生成した作品の基礎として使われる場合の方針が不十分だと、組合は訴えている。実際、このストライキ中に配信されたマーベルの新シリーズ『シークレット・インベージョン』のオープニング映像をAIが生成したことが発覚し、大きな批判を受けた。

 

出典:realsound.jp

 

ふんわり風船ハート俳優組合の要求「ストリーミングサービスにおける報酬のルール」

 

 俳優組合の要求は主に2つ、「ストリーミングサービスにおける報酬のルール」と「AI規制と肖像権におけるガイドライン」である。

(略)

前者の問題は、これまで印税で暮らしてきた俳優が配信サービスのせいで印税を得られず、収入が減ってきてしまったことにある。実は出演料よりも、その作品のDVDやテレビ放送などの二次使用料などの印税の方が高いと言われている。しかし、DVDが売れなくなり、配信サービスで自身の出演作がストリーミングされるようになった今、二次使用料を含む報酬システムは確立していない。そして、その確立を妨げているのが、配信各社が作品のアクセス数を非公開にしたがる背景だ。俳優側としては(脚本家も同様に)、劇場映画の興行収入のようにデータを公開し、その成績に応じて収益に貢献したボーナスが欲しい。しかし、配信会社は数字を隠したがるし、組合の提案でもある「第三者のリサーチ会社に集計させること」にも否定的だ。

出典:realsound.jp


 

 

 ハリウッドで活躍されているYuki Matsuzakiさんがどんな状況化をSNSでアップしてくださっています。

 

 

出典: yuki_mats

 

同じことをやっているのに、収入が1000分の1以下!1万ドルにもならないなんて!!叫び

 

 


 

ふんわり風船ハート俳優組合の要求「AI規制と肖像権におけるガイドライン」

 

 そして後者の問題は、AI技術の発展と俳優の肖像権に関わるものであり、現在のオーディション現場にその影を落としている。今、映画に実際に出演するためではなく、“スキャンされるため”のオーディションがあるというのだ。俳優は“1日分のギャラ”で外見をスキャンされると、その肖像権を所属会社が保有し、本人の同意もそれ以上のギャラもなしに永久的に何度でも勝手に使用されるのだ。

出典:realsound.jp

 

ふんわり風船ハート俳優組合の要求「オーディション時のセルフテープの廃止」

 

 実際パンデミックの頃、俳優はオーディション会場に行くことができず「セルフテープ」と呼ばれる、自撮りのオーディションテープを送っていたと言う。しかし、いま感染症の制限が解除されてきたにもかかわらず、製作側はオーディションの会場も抑えなくて済むし、コストが抑えられて楽という理由で引き続き「セルフテープ」のやり方を続けたいと考えているのだ。

 これを廃止し、従来の現場オーディションの形に戻すことも、今回の俳優組合の要求の一つである。俳優にとって不利だからだ。その“不利”には、実際の自分を見てもらえないことや、現場でキャスティングディレクターや他の俳優に会って人脈を深められないことも含まれる。しかし、それ以上に重大なのは、「テープを撮る機材の良さ」によって、「セルフテープ」のクオリティに差異が生まれ、合格/不合格の結果に経済格差が関わってしまうことである。

出典:realsound.jp

 

ふんわり風船ハートAMPTPの対応

 

脚本家が家賃を払えずホームレスになるまでストライキの期間を引き延ばすことが、我々のエンドゲーム」とまで発言しているスタジオのエグゼクティヴが中にはいるように、AMPTPはこの問題を軽視している。しまいには、俳優組合の会長が「(俳優の待遇の酷さに)ショックを受けている」と訴えているにもかかわらず、脚本家組合に加勢した彼らに対しウォルト・ディズニーのボブ・アイガー会長は「(ストライキが)不快である」と語った。CNBCのインタビューで彼は続けて、「新型コロナウイルスの流行に伴って受けた業界のダメージがようやく回復してきて、しかもまだ完全に戻ったわけではない今、ストライクを起こすには最悪のタイミングです」と、ストを行う組合を利己的だと批判した。しかし、この問題を解決する唯一の方法である「交渉」のテーブルに着かないのは、彼のような立場の高い人間である。

出典:realsound.jp

 

 

 


 

ヒヨコネフリは、作りがグダグダな感じのドラマが多いという印象がありましたが、その印象は最近はより強くなりました。最近のハリウッドで制作される映画は、1990年代ヒットした映画の続編、リメイク、スピンオフばかりで、食傷気味でかゆくなるくらいです。ヒーローが危機に陥っても、(伏線にもなかった)誰かが助けてくれるなんて苦笑しかありません。網膜が焼け落ちそうな光線の嵐なので、あんまり食指をそそられなくなりました。「某バース」なんて、30年後、私のような弱視が増えそうな気がします。

 

 シリーズものでも、「インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル」は面白く見ました。悪役のマッツ・ミケルセンの在り方も「ただの悪役でない」という設定もおもしろかったです。

 

※前作の「クリスタルスカル」はあまり面白いとは思わなかったので、期待していなかったのですが。

 

カメラ横浜ブルク13に展示されていたインディのハット