【演劇】ハリー・ポッターと呪いの子 #ねたばれ | いろいろといろ

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4月1日 「ハリー・ポッターと呪いの子」を鑑賞してきました。実は2回鑑賞。

 

オフィシャルサイト

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』 | 公式サイト (harrypotter-stage.jp)

 

 

 

 

1回目:2022年12月11日 ソワレの配役

 

2回目:2023年4月1日 マチネの配役

キャスト & クリエイティブスタッフ | 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』 | 公式サイト (harrypotter-stage.jp)


 

今回の物語のキーアイテム タイム・ターナー

 

 

(参考)

【アッコにおまかせ!】舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』主演・石丸幹二に直撃インタビュー!

(153) ハリー・ポッター役/向井理 インタビュー映像 - YouTube

 

■概要

 ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くした
ハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。


 そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、
加速していく・・・。

 

出典:ストーリー&キャラクター | 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』 | 公式サイト (harrypotter-stage.jp)

 

 

注意注意注意 ネタバレ 注意注意注意

 

 

■感想

 「友人が面白かった」と言っていたのと、TBSがいろいろ特集していたのもあって、遅ればせながら、12月と4月に鑑賞しました。チケット購入したのは2022年7月末だったので、4月1日に鑑賞することをすっかり忘れており…。「推しが出ているから推す」という出来レースのような鑑賞は疲れたので、石丸さんの舞台を見て、昔の推しの向井さんの舞台を鑑賞しました。

 

 配役とは関係なく、素晴らしいと思ったのは、JKローリングさんのハリーという人物の掘り下げとそのイメージです。ただ、映画で大ヒットしたのですが、あの配役ではなく、彼女のイメージどおりの配役を望んでいたのかなと思うところもあり…。

 

 日本の向井理さん、石丸幹二さんは原作者のイメージに合う配役だったのではと思いました。

 

 

 たぶん、背が高いビジネスマン、「ツイン・ピークス」のカイル・マクラクランが演じたクーパー捜査官が金縁眼鏡をかけたような感じのよう。翻って女性はというと、ハーマイオニーはすらっとしたビジネスウーマン、ハリーの奥さんのジニーは静かに見守っているイメージでしょうか。

 

 ハリーの人物像としては、マザーコンプレックスというのも強いかもしれません。父母が亡くなった1980年10月31日のハロウィーンには、必ず自分がくるまっていた毛布を抱きしめる。

 

 すっと入ってくるのか、奇しく見えるかは、演じる人によるなぁと思いながら見ておりました。

 

今回の主役はハリーの息子の一人、アルバスとドラコ・マルフォイの息子、スコーピウス。

 

 二人の共通点は、周囲の目が冷たいこと。

 

ハリーは、父の影がつきまといます。あまり成績がよくないことをいつも父と比較されます。

 

スコーピウスは、母が病弱で(劇中亡くなる)、ヴォルデモートの息子という噂が絶えません。

 

父に反抗したい気持ちもあって、ハリーはスコーピウスに近づき親しくなります。ハリーはそんな息子を理解できず、あの手この手を使って、アルバスとスコーピウスを引き離そうとします。挙句の果てには、校長先生に頼んで、二人がいっしょにいたら、引き離すようにお願いする始末。(めっちゃ最低)

 

 

 そんな中、「炎のゴブレット」で亡くなったセドリックの父親エイモス・ディゴリーがハリーの家にやってきます。目的は魔法省で極秘で持っているタイムターナーを使って、セドリックをよみがえらせてほしいと頼みます。ハリーは断りますが、デルフィーニという女の子が残って、アルバスにタイムターナーを持ち出せないか、もちかけます。

 

 1部の最初の見どころは、タイムターナーを持ち出すときの変身劇。役者さんたちの入れ替わりが面白いですね~。そして、1部の終わり、タイム・ターナーで捻じ曲げられた世界はヴォルデモートが支配し、ディメンターが飛び回ります。(心臓に悪い~)

 

 2部はスコーピウスがリーディングロール。友人のアルバスを救うためにスネイプ先生を訪ね、ダンブルドア軍団を見つけ出します。ハーマイオニー、ロン、スネイプ先生の犠牲を払って、タイム・ターナーで過去に戻って、歪曲を正して、元に戻ってきます。

 

 いなくなったアルバスを探すため、ダンブルドア先生と最後に語り合うとき、向井理さん、感極まったようで、次の演技に入れませんでした。ドラコ・マルフォイさん役の方は「俺、こんな状況に慣れていないんだが…」とアドリブで時間稼ぎ。

 

 そして、恐ろしい世界を体験してきたスコーピウスはアルバスにタイム・ターナーを壊すことを提案。

 

 

 壊そうとしたところ、デルフィーニがやってきます。そして、ヴォルデモートの娘であることを明かし、タイム・ターナーで1980年10月31日に二人を運んでしまいます。

 

 なんとか、迎えにきてもらおうと頭をひねったアルバスは、父が10月31日には必ず毛布を見るのを思い出し、惚れ薬で反応する成分で文字を書きます。そして、見事そのメッセージはハリーに伝わります。そして、ハリーを殺そうとするヴォルデモートに会いに来たデビーを捉えることができます。

 

 そこで、見るのは自分の父母がヴォルデモートに殺されるところ。声だけの演出ですが、特に向井さんの悲壮な表情は心に残ります。役柄を掘り下げないとできない表情だと思いました。

 

 作者が伝えたかったのは、ハリーのようにどんなにすごい魔法使いであっても、蒙昧になって見えなくなることがあるということ。人の言葉に惑わされてはいけないということ。後戻りできない人生を大事に生きていきなさいということじゃないかと思いました。

 

 そして、ハリー・ポッターの世界はすでにクラシック。お伽話の世界の映画「長靴をはいた猫と9つの命」では「ファンタジック・ビースト」のニュートのかばんがアイテムとして使われていました。たかだか30年前の物語なのに…。

 

 

 

 

 

 

(参考)

ハリー・ポッターと呪いの子 - Wikipedia

選考委員特別賞の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」…主催3社代表、ホリプロ・堀義貴 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)