「マリー・アントワネット2019」見に行ってきました。
パンフレットを見ると、昨年、日本のミュージカル「マリー・アントワネット」の初演のときからプロジェクトは始まっていたようです。(詳細こちら)EMKのCEOの方もご同行されていたから、そういうビジネスのお話はあったんですね('◇')ゞ。
幸運にも今回、レオさんのフェルゼンで初演を鑑賞することができました。今回のミュージカル…、18世紀のフランスを描いているようで、どこか違う次元の世界を描いているような…。
※遠藤周作の小説「マリー・アンワネット」をもとに2006年に東宝ミュージカルが制作したミュージカルということを教えていただきました。
下はemk_musicalさんのインスタです。この画像が今回のマリー・アントワネットの世界観を物語っているように思えました。
#ティム・バートン監督の映画のような極彩のステージ
宮殿で乱痴気騒ぎに明け暮れる王妃と貧困にあえぐ妹のマリグリット。このミュージカルで一番かっこいいと思ったのは、ダークサイドにいるオルレアン公。
#そういえば、キム・ジュンヒョンさんも何かのインタビューでオルレアン公でアントワネットをいじめるのが楽しいと言っていました。
アントワネットの悪口をばらまいたことによって、貧しく行き場のない怒りがマリー・アントワネットという余所者に集中していく表現がすごかったです。ヨハンソンさんもアンサンブルの方々を大絶賛でした。
王妃の親友のランバール公妃の首を槍に突き刺して振り回しているところは、狂気の最高潮。
脱線しますが、
その光景を見て思い出したのが、ロンドンにあるマダム・タッソーの恐怖の部屋にある、マリー・アントワネットやロベス・ピエールの首。制作者はルイ16世の妹に美術のてほどきをしたこともある方。実は断頭台に送られそうになりますが、その蝋人形の手腕を買われ、ルイ16世やマリー・アントワネットのデスマスクを作ることを条件に、釈放されたんですよね。詳しくはこちらに書いています。
あの狂気は、いまも続くのかもなぁ…なんてことを思いました。
■今、韓国で公演する意味
ところで、日本向けの国での演出、韓国向けの演出があると思うんですが、お国柄を研究されてのこのミュージカルなのかなと。今回、カーテンコールで演出のヨハンソンさんが言っていましたが、「才能ある人のおかげで、自分が表現したかったものを表現できた。みなさんもこのミュージカルからいろいろ考えてほしい」みたいなことを言っていました。
マスコミや一部の人のプロバガンダによると、お互いが「あっちが悪い」と言っている日本と韓国。そんな中で、ソウルでのこのミュージカルの公演は意味があるのかも…。
キム・ソヒョンさんは、苦難の中にある女性の輝きを歌い上げるのがすごい…。いくつも難しい役をこなしているのに、今回のカーテンコールでは、こんなにも感極まった表情をされているのに、びっくりでした。
■フェルゼンについて
今回はF4のうち3人は「エリザベート」で実績がある方ばかり。死を演じた人、皇帝を演じた人、暗殺者を演じた人なのに、今回はみんなフェルゼン。「エリザベート」のルケーニみたいな狂言回しに回っています。
#ちなみに下手側のタワーによく出現します。
今回のプロジェクトでは、いろいろなタイプのフェルゼンを配役していますが、4人がどう化けるか…レオさんが自分のフェルゼンをどう作っていくのか、次に見るのが楽しみです。
最後にひとことだけ。
タンプル牢獄でのマリー・アントワネットの衣装のエプロンは…やめたほうが…('◇')ゞ。
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