キアヌ・リーブス主演のSF映画「レプリカズ」、見に行ってきました。
以下、ネタバレ感想です。
キアヌが演じるウィリアム・フォスター博士はバイオナイン社の科学者で、会社の命令で死者の記憶をロボットに蘇えさせる研究に没頭。記憶をコピーするたびにロボットは混乱して自らを破壊してしまい、研究が一向にはかどらないところに、家族を交通事故で亡くしてしまう…。
#最近、哀しい事故のニュースばかりなので、家族を失った博士の哀しみは他人事じゃなかったです。
そこで、彼は研究中のシステムを使って、家族のクローンを作って記憶を注入して、蘇らせることを思いつくんですね~。
#日本の映画配給会社が#暴走キアヌと銘打ってキャンペーンしているのに、若干の趣味の悪さを感じておりますが(笑)
今までのハリウッド映画では、レプリカ=フェイク=使役者みたいな扱いだったのですが、扱いが違ったように見えるのは、キアヌさんが主演を決めた理由でもあるのかな…なんて思います。
イギリスやアメリカだったら、この映画を評価してもらえないように思います。「黒人=奴隷(<人間)」という先入観と同じように、「レプリカ=使役者(<人間)」という固定観念があると、きっとこの映画を面白く見ることはないかな…。その点、日本では、萩尾望都、星新一といった優れた漫画家、小説家がおもしろいSF作品を30年ほど前にこの世に出しているので、その考え方に馴染んだ人は、面白く見れるんじゃないかと。
パンフレットを購入しましたが、評論家の方が1995年に公開されて、これも悪評だった「JM」について書いてくれているのがうれしかったです。1999年にマトリックスが公開されて、やっとこの映画の評価が変わったんですよね…。
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萩尾望都さんの「A-A´」「銀の三角」ではクローンが活躍。レプリカでは妻のモナが欠落した記憶に悩まされるシーンがありますが、そんなのもこれらの萩尾望都さんの作品にあって、面白く鑑賞していました。
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ではでは。
