先週、今週とアカデミー賞作品賞と長編アニメ賞受賞作品を見に行ってきました。
どちらの作品も予告編以上…(^^)
3月1日公開
作品賞、助演男優賞、脚本賞受賞
「グリーンブック」
■チラシ表
グリーンブックは2時間の間に1960年当時の南部の人種差別のことを赤裸々に、いまから見れば愚かに思えるほどのあほらしい差別とその状況を見ながら成長していく運転手。音が聞こえるほどぎこちなく心を寄せようとする二人。見ているこちらは、ヴィゴさん演じる運転手トニーさんのワイルドさや無教養っぷり、不作法ぷりにハラハラドキドキ。実はこの脚本、トニーさんの実の息子ニックさんが手がけているんですね。そんなトニーさんに運転を依頼したシャーリーさんが気高く、我慢強いのが心にしみます。警官がシャーリーさんに暴力をふるおうとし、それをかばうために警官を殴ってしまったトニー。拘束されながらも、シャーリーさんはトニーにこう諭すんです。
「暴力をふるったら負けだ」
このシーンではシャーリーさんの背後から後光が指しているように思いました。シャーリーさんを演じたマハーシャラ・アリさん、アカデミーの助演男優賞に輝いたのは、そんな人間の気高さを感じる人が多かったからじゃないかと思います。
ありがたい後光を見たい方はぜひ~。
そんなこんなで、やたら、ケンカっぱやいトニーさんが変わっていくんですね。暴力を交わすための知恵をつけていく。学習させられます…観客も…。
また、トニーさんが最後に奥様に宛てる手紙がすばらしい。
「君は僕のホームだ」
Home…日本語でいうと「よすが」「よりどころ」。安っぽい、愛しているという言葉より、もっと深い絆を感じる手紙でした。
3月8日公開
長編アニメ作品賞
■チラシ表
なんと、冒頭でスパイダーマンが死んじゃう!!
■チラシ裏
ここからネタバレです。読みたくない人はスキップしてください。
ところが、いろいろな時空からスパイダーマンがNYに集結!!実は悪役のキングピン、昔失った妻と息子をこちらに呼び寄せるために時空を歪める装置を作っているんです。そのゆがんだ時空のNYが圧巻。また制作者がスパイダーマンおたくのようで、ありとあらゆるネタでわらかしてくれる。原作から、アップグレードしていたのはメイおばさん。でも、私たちの時空がどこかわからないから、
そこはなんでもあり!!
エンドクレジットのおまけでは大笑いさせていただきました。きっと古くからのファンはもっと受けたでしょうね。オタクネタ満載にも関わらず、今までのアメリカ映画では希薄だった悪役の事情というのもしっかり描いてあったのが、変化かな…なんて思いました。SFの設定も説得力があってよかった。この映画を見て初めて、NYに行ってみたいと思いました。
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