10月5日はレオのソロコン、10月7日、8日はNのミュージカル「Interview」鑑賞と夢のような3日間でした。1回目鑑賞後、脳裏を過ったのは、目黒女児虐待事件。
「もうおねがい ゆるしてください
おねがいしますほんとうにおなじことはしません
ゆるして」(結愛さんの日記抜粋)
おねがいしますほんとうにおなじことはしません
ゆるして」(結愛さんの日記抜粋)
ジョアン、マットの兄弟の状況も似ています。実父が交通事故で亡くなり、母と再婚した夫に虐待されるところが。虐待の回想シーンは真にせまっていて、どうしても結愛さんのことを思わずにはおれませんでした。次回再演時の鑑賞のために、今回の感想は、エンちゃんが演じた多重人格者をキーに書こうと思います。
■ノー・ネーム
「私が不幸なのはあなたのせいよ!」と母になじられ、ネグレクトされたときに生まれたのが「ノー・ネーム」。名前がない理由は、「名前がなければ誰にも責められることがない」からでしょうか。この「Interview」をきっかけに「告げ口する心臓」を読みましたが、小説の主人公の独白はノー・ネームの性格を彷彿とさせました。マットの人格の中で、一番冷酷で計算高く、それでいて自尊心が高い人格じゃないでしょうかね…。
■アンとウッディ
姉のジョアンとの関係も複雑。ジョアンは義父に虐待されるときに弟を生贄にしてしまった上に、アンという女の子という形でしか、マットを受け入れません。キム・ジュヨンさんの演技から感じたのは、幼児の本能からくる残虐さ。マットは「男子としての存在を全否定」されてしまいます。
やむなくマットは架空の女の子アンを演じざるを得なくて…。アンという人格を作り、その裏でウッディに痛みを負わせて成長していくんですね…。
姉のジョアンとの関係も複雑。ジョアンは義父に虐待されるときに弟を生贄にしてしまった上に、アンという女の子という形でしか、マットを受け入れません。キム・ジュヨンさんの演技から感じたのは、幼児の本能からくる残虐さ。マットは「男子としての存在を全否定」されてしまいます。
やむなくマットは架空の女の子アンを演じざるを得なくて…。アンという人格を作り、その裏でウッディに痛みを負わせて成長していくんですね…。
<アナベル・リー(抜粋)>
IT was many and many a year ago,
何年も何年も昔の話です。
何年も何年も昔の話です。
In a kingdom by the sea,
海のほとりに王国がありました。
海のほとりに王国がありました。
That a maiden there lived whom you may know
By the name of ANNABEL LEE
そこには、あの乙女が住んでおりました。
名前はアナベル・リー。
By the name of ANNABEL LEE
そこには、あの乙女が住んでおりました。
名前はアナベル・リー。
And this maiden she lived with no other thought
Than to love and be loved by me.
彼女は誰にも知られず僕と愛し合っていました。
Than to love and be loved by me.
彼女は誰にも知られず僕と愛し合っていました。
I was a child and she was a child .
僕は子供で、彼女も子供
僕は子供で、彼女も子供
In this kingdom by the sea:
海のほとりの王国で
海のほとりの王国で
「エンちゃんシンクレア」はそれぞれの人格を演じつつも、裏で監視しているノー・ネームを浮かびあがらせていたように思います。つまり、永久にこの王国が続くと本気で信じている「エンちゃんマット」は、王国の崩壊を予感している「エンちゃんノー・ネーム」と同居しているっぽい感じだったんですよね。。
この人格のときに美しかったのは「アナベル・リー」の調べにのせてのデュエットとダンス。白い蝶が戯れ舞っているようでした。ダンスの精霊的な美しさはエンちゃんの真骨頂じゃないでしょうか。
#ところで、レオさんとケンちゃんがやってみたらどうなるか…も想像してました('◇')ゞ。
この人格のときに美しかったのは「アナベル・リー」の調べにのせてのデュエットとダンス。白い蝶が戯れ舞っているようでした。ダンスの精霊的な美しさはエンちゃんの真骨頂じゃないでしょうか。
#ところで、レオさんとケンちゃんがやってみたらどうなるか…も想像してました('◇')ゞ。
レオさん →よりセクシーになっちゃうかも…?
ケンちゃん→アンというより王子様になっちゃうかも…?
ケンちゃん→アンというより王子様になっちゃうかも…?
■ジミー
いつ生まれたのかはわからないのですが、義父からの虐待の影響で生まれた人格なのかなと思います。おとなしいマットとは違って、煙草をふかし、コーヒーを飲む人格です。攻撃的な側面も持っていそうです。
いよいよ王国が崩壊する日がやってきます。
「本当の恋人ができたの」というジョアンに「ジェイク・マルフォイは見せかけの恋人だよね」という「エンちゃんアン」の瞳が狡猾だったこと!!14歳の少年の自尊心、相手への執着、束縛願望が芽生えているのを感じました。だけど、「実は姉はシンクレア・ゴードンという青年に惹かれて、マットを置いていく」ということがわかったとき、彼の王国、彼の心の拠り所は一気に崩壊。1回目はジミーがやったのかと思ったのですが、そうでもなさそうで、ここらへんの心理描写は難解です。
「本当の恋人ができたの」というジョアンに「ジェイク・マルフォイは見せかけの恋人だよね」という「エンちゃんアン」の瞳が狡猾だったこと!!14歳の少年の自尊心、相手への執着、束縛願望が芽生えているのを感じました。だけど、「実は姉はシンクレア・ゴードンという青年に惹かれて、マットを置いていく」ということがわかったとき、彼の王国、彼の心の拠り所は一気に崩壊。1回目はジミーがやったのかと思ったのですが、そうでもなさそうで、ここらへんの心理描写は難解です。
■マット
当時のマットの状況を考えました。我に返ると最愛の姉が死んでいる。きっと、マットの頭の中は真っ白になって、 「誰がやったの?」と問いかけ続けたと思うんです。一切を認めたくなくて、一切の記憶を遮断して心の奥底に閉じこもり、彼の分身のノー・ネームに一切の処理を任せてしまったのかなぁと。任されたノー・ネームは手際よく対応しますが。でも、10年を経て、また殺人が復活します。なぜ復活したのかは、アナベル・リーの詩を見て、思うところがありました。
<アナベル・リーの最後の一節>
And so, all the night-tide, I lie down by the side
Of my darling - my darling, - my life and my bride,
In the sepulchre there by the sea,
In her tomb by the side of the sea
そして、夜な夜な愛する人のそばに横になる。
アナベル、アナベル、僕の命、僕の花嫁
海の近くの石の墓地で
海岸の彼女の墓所で
And so, all the night-tide, I lie down by the side
Of my darling - my darling, - my life and my bride,
In the sepulchre there by the sea,
In her tomb by the side of the sea
そして、夜な夜な愛する人のそばに横になる。
アナベル、アナベル、僕の命、僕の花嫁
海の近くの石の墓地で
海岸の彼女の墓所で
「マットは女の子を殺しては、自分も死のうとした」
「エンちゃんノー・ネーム」が言っていたのはそれだけでしたが、あのアナベル・リーの演技があったからか、この最後の一節に描かれた情景に思い当たりました。崩壊したファンタジアにいたジョアンは、マットが唯一アクセスできる記憶の中にいて、毎夜毎夜マットを導いたのでしょうか。
余談ですが、エンちゃんのLAST FANTASIAのソロダンスの泣きながらも笑うあの顔。あんな表情ができるようになったのは、このInterviewをやったから?
■過去ブログ
【K-POP】#VIXX #Interview 鑑賞と個人的に関心があったこと
最後に苦労したアナベル・リーの訳を載せておきます。
IT was many and many a year ago,
何年も何年も昔の話です。
何年も何年も昔の話です。
In a kingdom by the sea,
海のほとりに王国がありました。
海のほとりに王国がありました。
That a maiden there lived whom you may know
By the name of ANNABEL LEE
そこには、あの乙女が住んでおりました。
名前はアナベル・リー。
By the name of ANNABEL LEE
そこには、あの乙女が住んでおりました。
名前はアナベル・リー。
And this maiden she lived with no other thought
Than to love and be loved by me.
彼女は誰にも知られず僕を愛し、愛されていました。
Than to love and be loved by me.
彼女は誰にも知られず僕を愛し、愛されていました。
I was a child and she was a child .
僕は子供で、彼女も子供
僕は子供で、彼女も子供
In this kingdom by the sea:
海のほとりの王国で
海のほとりの王国で
But we loved with a love that was more than love --
I and my ANNABEL LEE
私たちは愛し合った。それは愛よりも深い愛。
I and my ANNABEL LEE
私たちは愛し合った。それは愛よりも深い愛。
With a love that the winged seraphs of heaven
Coveted her and me.
その愛を翼をもつセラフも羨んだ。
Coveted her and me.
その愛を翼をもつセラフも羨んだ。
And this was the reason that, long ago,
それが理由だった。
それが理由だった。
In this kingdom by the sea,
海のほとりの王国で
海のほとりの王国で
A wind blew out of a cloud,chilling
My beautiful ANNABEL LEE
雲の間から僕のかわいい
アナベル・リーに冷たい風が吹きつけた
My beautiful ANNABEL LEE
雲の間から僕のかわいい
アナベル・リーに冷たい風が吹きつけた
So that her high-born kinsman came
And bore her away from me,
To shut her up in a sepulchre
In this kingdom by the sea.
そしたら、高貴な彼女の親戚がやってきて
僕たちを引き離し、お墓に閉じ込めた。
And bore her away from me,
To shut her up in a sepulchre
In this kingdom by the sea.
そしたら、高貴な彼女の親戚がやってきて
僕たちを引き離し、お墓に閉じ込めた。
The angels, not half so happy in heaven,
Went envying her and me -
天国の天使たちはさびしくて、彼女と僕をねたんでた。
Went envying her and me -
天国の天使たちはさびしくて、彼女と僕をねたんでた。
Yes! - that was the reason (as all men know,
In this kingdom by the sea)
そう!!そのせいなんだ。
(海のほとりの王国の人はみんな知ってる)
In this kingdom by the sea)
そう!!そのせいなんだ。
(海のほとりの王国の人はみんな知ってる)
That the wind came out of the cloud by night,
Chilling and killing my Annabel Lee.
夜、雲の間から風が吹いてきて
アナベル・リーは凍えて死んでしまった。
Chilling and killing my Annabel Lee.
夜、雲の間から風が吹いてきて
アナベル・リーは凍えて死んでしまった。
But our love it was stronger by far than the love
Of those who were older than we—
Of many far wiser than we—
だけど、ふたりの愛はずっとずっと強かった。
大人たちが経験した愛よりも。
賢者たちが考えるよりも。
Of those who were older than we—
Of many far wiser than we—
だけど、ふたりの愛はずっとずっと強かった。
大人たちが経験した愛よりも。
賢者たちが考えるよりも。
And neither the angels in Heaven above
Nor the demons down under the sea,
Can ever dissever my soul from the soul
Of the beautiful Annabel Lee
だから、天国の天使たちも
海の底の悪霊も
美しいアナベル・リーと僕の魂を
引き離すことはできない。
Nor the demons down under the sea,
Can ever dissever my soul from the soul
Of the beautiful Annabel Lee
だから、天国の天使たちも
海の底の悪霊も
美しいアナベル・リーと僕の魂を
引き離すことはできない。
For the moon never beams, without bringing me dreams
Of the beautiful Annabel Lee;
月が輝かない間は、君に夢であえない。
Of the beautiful Annabel Lee;
月が輝かない間は、君に夢であえない。
And the stars never rise, but I feel the bright eyes
Of the beautiful Annabel Lee
星がのぼらない、でも、美しいアナベル・リーの輝く瞳を感じる。
Of the beautiful Annabel Lee
星がのぼらない、でも、美しいアナベル・リーの輝く瞳を感じる。
And so, all the night-tide, I lie down by the side
Of my darling - my darling, - my life and my bride,
In the sepulchre there by the sea,
In her tomb by the side of the sea
そして、夜な夜な愛する人のそばに横になる。
アナベル、僕の命、僕の花嫁
海の近くの岩の墓地で
海岸の彼女の墓所で
Of my darling - my darling, - my life and my bride,
In the sepulchre there by the sea,
In her tomb by the side of the sea
そして、夜な夜な愛する人のそばに横になる。
アナベル、僕の命、僕の花嫁
海の近くの岩の墓地で
海岸の彼女の墓所で