前作から30年を経て続編が制作されたブレードランナー2049。
テーマは、やっぱり以下かな。以下のほうが進んでいるけれど。
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生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
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ネタバレ的な物語の流れとしては、以下のとおり。
2022年にレプリカントの反乱がおこり、タイレル社は倒産。その後の大混乱によって、レプリカントの情報が失われた。その後の話です。LA市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、サッパー・モートンというレプリカントを解任した際に、レプリカントが子を作り、産んだことを知る。サッパー・モートンを調べる際に、ウォレス社に問い合わせたところ、子を作るレプリカントがいるという情報が洩れ、Kはウォレス社からも追われることになる。
自分の記憶にある情報6.10.21という情報をもとにその子供の情報を得ることになるが、それが自分自身ではないかと疑う。子供時代に持っていた木馬が作られた場所を訪問すると、そこには、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたデッカードに出会う。自分の父親でないかと疑ったが、実は、その夢はすべて偽物だった。彼はデッカードとレプリカントの「娘」を引き合わせて、粉雪が舞う中、息絶える。
■感想
とにかく映像が美しい。音響とスクリーンが大きな映画館での鑑賞がおすすめです。そして、今回、主演の二人もそうなんですが、Kの恋人になるAIの女性がまたかわいいのです。この人がいるから、こんなに映像が哀しく美しいのだと思います。
(CR:@bladerunnerJP)
また敵方のLUVがまたいい~。ネイルケアさせながら、遠隔で戦闘衛星を操り、ウォレス社の思惑で動いていたKをサポートする姿はかっこいいです。なぜ、それが後半にまで生きなかったのかが残念なんですが。
(CR:@bladerunnerJP)
また、映画だけでもいいのですが、2022年の事件がなんだったのか、ウォレスがレプリカントを作り、それが利用されるようになった成り行き、サッパー・モートンが捕まるきっかけになった事件など、2049に行きつくまでの短編がオフィシャルサイトに用意されていますので、映画鑑賞前後、どちらでもよいので、見るとまた想像力が高まるのでは・・・・と思います。
ブラックアウト 2022 …渡辺信一郎監督
(アニマトリックスにも参加)
2036:ネクサス・ドーン …ルーク スコット監督
2048:ノーウェア トウ ラン … ルーク スコット監督
(こっそり)
ただ、 残念なのは、「自分の意見にそぐわないと武力に物申す」という展開になっていること。
結局、その意識を振りまいた結果が今の世界のような気がします。「ドリーム」のような映画が制作される一方で、1980年代の往年の名作の続編が1960年代の意識と変わらないのが、かなり寂しい部分だったりします・・・・
(こっそりここまで)
■参考リンク
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