

今から見る人のために、ストーリーはばらしませんが、心を削りながら撮影した作品だったのかも…と想いながら見ていました。
で、
見た直後…。あと味の悪さは覚悟したほうがいいかも…。
それに監督のナレーションが補完的に入っているものの、説明されていない部分があるし、あの最後にになるのは唐突感が否めず…。
それと、
キアヌファンやリバー・フェニックスのファンの方はパンフレット必見です。特に通訳の小林のり子さんのインタビューは、リバーの人柄そのものを表現しているようで。それと面白かったのは、インタビュアー泣かせのキアヌについて、どうしたらインタビューを成功させることができるかを聞いた人がいたそう。リバーは笑って、
「彼は今音楽に夢中だから、彼の好きな音楽の話題から入ったらのってくるはず。いきなりこの映画について聞いたって、彼は応えないよ」
ですって。当時23歳くらいだったと思うのですが、大人の対応ですね。
あと、興味深いことも書いてありました。小林さん、人間観察に長けている方だと思います。
「ジャンルを問わず、スターになる人というのは、観察力、洞察力に秀でています。相手を一瞬で見透かしてしまう。『この人は僕を大事に思っているな』『この人は中途半端に僕と向き合っている』と見抜いて、見抜いていることも相手に植え付けます。それがスターのオーラだと思っているのですが、そういう部分がある人でした」
小林さんはこのオーラを持っていたのは、リバーとレオナルド・ディカプリオだけだとおっしゃっていました。観察力、洞察力だったら、キアヌもそうかな。でも、彼は見抜いていることを相手には伝えなくて、相手が距離をおかざるを得ない状況を作ってしまうんじゃないかって思っています。
映画を見た後、心をすり減らして作品に挑んだと思うリバーのことを思いながら、小林さんのインタビューを読むと、今もなお、リバーが生きているように思ってしまいます。そして、キアヌが10年以上過ぎた今でも、彼を思うと熱くなる…というのも、なんとなくちょっとだけ共感しています。
…
そんなことを考えていたら、山手線で、韓国語のテキストを入れた袋を忘れてきてしまったんでした。
ぜひ、リバーやキアヌが好きな人だったら、見に行っていただきたい作品です。
ではでは。
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