【向井理】僕たちは世界をかえることができない 大ヒット御礼舞台挨拶@横浜 | いろいろといろ

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 今週も行ってきました。映画も2回分ばっちりみてきましたよ。
座席がスクリーンを見るには臨場感を12分に味わえるところだったので、カンボジアの青い空を堪能しました。

 #そういえば、15年ほど前、タイに植林のボランティアに行ったことがあります。植林地で広がる青空を思い出しました。そういえば、あのころの小学生がきっと映画の中に出てきたソフィアさんと同い年かもしれないなぁ。時がたつのはあっという間ですね。

■新宿の舞台挨拶

今回の映画で目をつけた窪田正孝くんと登壇。なんと向井君、窪田くんからいっしょに自宅からきたそうで。映像のテロップは『共演者とお泊り愛?』



■横浜の舞台挨拶

横浜の舞台挨拶では、向井さんと原作者の葉田さんがおめみえ。
実際と映画の登場人物を見るいい機会となりました。13時30分からはファンの質問を受け付けるティーチイン形式、16時30分からは司会の伊藤さとりさんからの原作者と向井さんとの質問の掛け合いについてが中心でした。

面白かったのは、16時30分からの回での葉田さんと向井さんとの掛け合い。

司会:葉田さんは、映画の中の向井さんを見てどんな感じがしましたか?
葉田:よく似ているというか。
  (会場笑)
  いや、姿とかっていうんじゃないですよ。カンボジアに対する想いとか、ボランティアに対する想い、考えがとても似ているなと思いました。

また、向井さんは葉田さんについて、どう思うかという質問について。
向井:クランクインする数週間前に東映の撮影所でお会いしたんですが、AIDSについてパンツ一丁で話をされたのが印象的です。で、(今日は学会で発表の日のため、葉田さんはスーツで登場)今日なんか靴が左右ちがうんです。こんな人です。

#あんたはサザエさんかい!!と心の中でつっこんでみたりして(笑)。




また葉田さんが向井さんについて曰く、

「芸能人でなくても尊敬してます。仕事に対してとてもアツイ方で。今回の映画で、僕自身学ばせていただくことが多かったです」と。

今回、向井さんが外務省から、カンボジア親善大使に選ばれましたがその意味についてはこんなふうに話してくれました。

「僕が話をするとき、ボランティアに興味がある人しか聞いてもらえません。でも向井さんが選ばれたことによって、ボランティアに興味がない人でも向井さんのファンの人が興味をもってくれるかもしれません。カンボジアに直行便ができたらいいなぁと思っています」

そうすると向井さんも

(舞台挨拶冒頭では まだ何も考えていないといっていましたが)

「あえて直行便をつくりたいというのは言っていきたい。観光客が増えることによって、経済の復興にもつながるので、そういうことも視野に含めて活動していきたい」




最後に、向井さんと今回の映画の縁について
葉田さんがいうには、「原作を執筆したのが2007年、向井さんがウルルンに出たのが2007年1月。プロデューサーとしては、そこらへんでこの原作と向井さんがリンクしていた」

また、向井さんが今回のプロジェクトについていうには、

「カンボジアに対する見方、ボランティアに対する考え方が似ていて共通理解があったので、やってこれたと思う」

また、葉田さんは

「東映の人に、何か希望がありますかと聞かれたけれど、このスタッフなので、まったく不安はなかった」のだそうです。

 そういえば、13時30分からの舞台挨拶では、『原作の言いたかったことを100パーセント言いきってくれた映画』だと言っていましたね。

葉田さんという人は何か物事のメリット/デメリット、表/裏を見て考える方のようで、

「マイナスの見方があったりすると思うんですけど、深作監督がストレートに言い切ってくれました」と。




 私も、深作監督の脚本、演出がすばらしいと思いました。最後のセリフとしてはストレートだけど、いろいろな葛藤を忌憚なく描くことによって、「でも、学校を作りたい。あの笑顔のために頑張りたい」と、言葉にすると元も子もないところを映像で、考えさせてくれたと思います。
 最初、借り物のマザー・テレサの有名なセリフが滑ってましたもんね・・・。

 今の30代から見たカンボジアに対する見方、40代、ポルポトの独裁政権が支配していたころの暗さを知っている40代からの視点、未来を担う子供たちの純粋さが合わさって、妙なケミストリーがかもし出されているような。
 
 日本にいる近藤教授とガイドのブティさん、
 劇中のソフィアさんと向井さんたちの戦争の後に生まれた大人になった世代、
 そして、これからの世界を担う子供たち。

 そして、この子供たちが成人したら、この映画を見たいって思ってくれるんじゃないかなぁ・・・なんて思っています。