今月は月初にU字理論(Open heart,Open mind,Open will)というイノベーションが起こるしくみを説いた理論を知人から紹介してもらいました。実体験やドラマや映画の中でもこのU字理論を感じることが多く、今月の私のテーマは『U字理論』。
U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術/C オットー シャーマー

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特にこの理論を強く感じたのは、向井理さんが主演した『僕たちは世界を変えることができない』という映画の中。以降ネタバレなので、未見の人は映画を見てから、読んでくださいね。
僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school .../葉田 甲太

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カンボジア』ってどんな国?」と説明を求められるとカンボジアの面積、人口、歴史というありきたりのことしか言えない大学生の田中が、なぜか郵便局にあったチラシを見て『小学校をカンボジアに建てよう』と思いつく物語。
仲間をつのるけれども、そもそも田中には『何か物足りない。ふつうじゃないことをやりたい』ということしかないし、いつも、クラブイベントを仕切る本田も芝田や千葉も同じで。そらまめプロジェクトという名前のサークルを立ち上げてメンバーを集めてみても、「過去にボランティアの経験があるから」「就職に有利だから」と各人のベクトルが違っているし、スポンサーをお願いしていたIT企業の社長(ホリエモン?)も逮捕されてしまい、サークル事態の存続も危ぶまれます。
でも、
すでに150万円で学校を建てると約束…という「借金」をしてしまっているので、引くに引けないというありさま。
そんな背水の陣の中、『僕たちなんでカンボジアに小学校を建てるんだ』という理由を探しにいくべく、カンボジアに行き、ポルポト政権の弾圧政治の爪痕、地雷原、学校に行けないほど貧しい家庭を目の当たりに・・・。
監督や俳優陣が脚本、原作を掘り下げに掘り下げて、撮影時間200時間に及んだフィルムを吟味に吟味を重ねておさめた2時間ちょっとがスクリーンにかかっています。原作に出てくるガイドのブッティさんが映画にもそのまま、映画の中でも田中くんとその仲間といっしょに映画を見ている私たちにも、カンボジアの現状を紹介してくれます。
ツールスレン収容所の拷問の様子、子供を殺すために使ったキリング・ツリー。ツールスレン収容所に収容された2万人のうち、生きて帰れた人は7人~8人。また、別の資料によると1975年~1979年までのポルポト政権配下で300万人殺されて、後に残った国民の85パーセントは14歳以下の子供だったそうで・・・・。
そんなカンボジアと日本にいる自分。
彼らがすごいのは、そんな隔たりを知っていながら、心を開いて(open heart)、ブッティさんやカンボジアの人々を受け入れていったところ。
でも心を開いたからといって、都合よく物事が進むわけでもなく。失恋の渦中にいるカンボジアからの『ありがとう』の手紙が重すぎて、心が折れてしまいそうになっている田中君に共感しちゃいました。私もボランティアに行ったことがあり、同じような体験があったからかもしれませんが・・・。
でも、それを乗り越えた田中君のセリフが好き・・・。
「俺って器量が小さいから、そんなことを言われると、うゎーってなるから。でもそんな俺でも受け入れていこうって思った」
一番好きなシーンは、現実問題のしがらみを乗り越えて、クメール語で乾杯するところかな
。チォルカー・モイ!
夕方の横浜ブルク13の舞台挨拶で、最後に向井君が涙ぐみながら言った言葉が心に残っています。
『4人で一緒に仕事ができて良かった。
オレ、こいつらほんとに大好きなんですよ~!!』
映画の製作の過程でも、芝居を通して、通じ合えた部分があり、スタッフ一同作った映画だったんですよね。また収容所で生き残った人ともお話をされたそうですが、そういう取材の内容については、DVDに入れてほしいなと思っています。
映画は横浜で舞台挨拶で2回見る機会がありましたが、どちらの席もほぼ最前の隅っこでした。キャストの方々のお見送りができたのがうれしかったのですが、2回目の映画の鑑賞は、断念してしまいました。すみません。
まだ、前売り券もあるので、今度はまともなスクリーンで見てみたいと思います~

・・・ということで自己満足な感想終わり・・・
そして、映画の興行の成功を祈って・・・
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