【ひとりごと】株主総会-プロダクションIGの場合 | いろいろといろ

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 6月は株主総会の季節。
押井監督のアニメーションを手がけているプロダクションIGの株主総会の報告を見ました。

6月18日に、プレスリリース、「特別損失の発生及び業績予想の修正に関するお知らせ」を見てびっくり。仕事はあっても回収できないでは、何ともなりません。


1.特別損失の計上
(1) 特別損失の計上見込み額
 貸倒引当金繰入額146百万円
 移転費用及び移転費用引当金繰入額32百万円
 減損損失23百万円

(2) 特別損失の発生及びその内容
 当社の子会社である株式会社ジーベックが、制作の一部を受注いたしました劇場用アニメーション作品の制作費の一部 146百万円の売掛債権が、再三にわたる督促にも係わらず、発注元より支払いがなされておりません。そのため、発注元の状況等を検討の結果、制作費 146百万円につき貸倒引当金を計上する見込みであります。当社グループといたしましては、今後、法的手段も含めまして、回収に努めてまいります。


 これって、昨年、試写会に行ったあの大作のことですね。ちなみに株式会社ジーベックという名前はエンドロールの最後のほうにありましたよ。

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またまた、こんな記述も。

(2) 修正の理由
売上高につきましては、ほぼ前回予想どおりの見込みであります。
営業利益及び経常利益につきましては、制作を開始しておりました特別損失の貸倒引当金に関連するテレビ用アニメーション作品が、発注元の都合により制作が中断となったため、仕掛品を原価に計上することとなり、それぞれ前回予想を 72百万円、85百万円下回る営業損失 252百万円、経常損失 242百万円となる見込みであります。


 テレビ化の計画もあったんですね。第1作のテレビで秘かな人気→思い切って映画→人気爆発→■関連商品も大売れ・・・というところまではよかったのですが、2作目から「映画で人気→テレビでトーンダウン」という下方スパイラルは何度もあったような。今回は映画が低調だったのでしょうか。同日公開のワンピースはすごい人気でしたが・・・・。

 この記事を見ていて、昭和30年代当時、貸本屋界が貧乏神に取り付かれる中、富田書房に原稿料を払ってもらえない水木しげるさんをふと思い出してしまったことでした。頑張って、いい作品を作ってほしいものです。

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