先週sequencingに出していたサンプルの結果が戻ってきた。

18サンプルのうちデータが出たものが5つ。それ以外は全てno bands, no dataという結果に。

データが戻ってきた5つのうち、成功していたのは同じ種類の物が2つ。1つは、余計なbaseが挿入されており、残りの2つはなぜかPCRのプライマー同士がligateされたような配列になっていた。プライマーデザインに問題があるようには思えないのだが、別の方法で試してみる必要があるのかもしれない。

今回submitしたサンプルは以前やった約70本のminiprepsからランダムに選んだものだったのだが、結果から判断すると、同じ種類のサンプルでどうやら4~5つのminiprepsに1つのhitくらいの割合のようである。とりあえずminiprepsの残りがあるので、明日はそれら全てをゲルでチェックして上手くいっていそうなものをsequencingに出す予定。

確率的にはかなり低いけれど、とりあえずひとつは成功したサンプルがあるので、前進と言っていいだろう。今後は、このサンプルに関して優先的に実験をやりながら、並行して残りのサンプルのクローニング条件検討&やり直しという方向で進めていこうと思う。
夏のローテーション終了まであと1ヶ月と少し。一つでも成果と言えるような結果を出しておきたいところだ。

今日はほとんどやることがなかったので実験以外の話題を。

現在所属しているプログラムから毎月stipendとして給料を貰っているのだが、これには当然所得税がかかる。これが結構高くて14%。年収から考えると正直厳しいが、こればかりはどうしようもない。

給料としてもらっている分は仕方ないと思っていたが、それ以外のものにも同じ税率で課税されることが判明。


渡米のmoving expenseとしてある程度援助をもらえることになっていたのだが、振込み明細を見るとしっかりと税金が引かれていた。それ以外にも、research fellowshipとして今後卒業するまでに一定額もらえることになっているのだが、このfellowshipも課税対象らしい。research fellowshipはresearchに関連する物品(教科書、パソコンなど)の購入や、学会の旅費などに使うことができる。とりあえずは自分で支払い、レシートを提出することであとからrefundされるシステムなのだが、どうやらrefundされる毎に税金が引かれるらしい。つまり、refundを申請しても、実際に受け取る額は申請額よりも少なくなる。ということは自分自身の負担額がある程度出てくるわけである。規定の合計額から税金を差し引いた分だけ最初にもらえるのであれば、その範囲内で使い、自分の負担額をゼロにできるのだが、このシステムでは無理そうだ。

まぁfellowshipをもらえるだけラッキーなので、文句を言う立場ではないのだが。。。。。


このtaxシステムについて質問していた時に、program managerからこんな一言が。

"The U.S. government never misses an opportunity to collect taxes from us in any way it can."

なるほど。

今日はとにかく暑い一日だった。最高気温が華氏95度。摂氏で言うと35℃くらいか。

miniprepの続きがあったので午前中はラボで実験し、午後からとある日本人宅へ家具を譲り受けにいった。

実は渡米前から話はついていたのだが、明日引っ越すということで、色々とまとめて今日運ぶことになったのである。

ダイニングテーブル、コーヒーテーブル、サイドテーブルなど、これまでなかった大物家具が入ったおかげで、ようやくまともな部屋に見えるようになった。まだ勉強机はないが、とりあえずテーブルで勉強はできるのでしばらくはこのままで過ごそうと思う。

それにしても家具を運んでいる間暑くて参った。全て運び終わった時には完全に汗だく。ここ数週間で最も暑い日を選んでしまったようだ。売主の方が、移動も搬入も手伝ってくれたのでなんとか全て問題なく運び込むことができた。感謝感謝。


明日からまた一週間が始まる。今のラボで研究を始めてから一ヶ月。今週中にはなんとか次のステップに進みたいものだ。