真夏の方程式 ⑱
さて、再びワークマンである。
史は迷うことなく、安全靴コーナーへ向かった。
「これ。これ一択です」
そう言って、一足のシューズを手に取る。
見た目はライディングシューズそのものだ。
「おっ、デザインもかなりいいな」
俺は思わずつぶやいた。
「まずは履いてみて」
「そうだな」
近くの椅子に腰を下ろし、足を通してみる。
「3Eか……」
足を入れた瞬間、思わず声が漏れた。
まるでジョギングシューズのようなフィット感だ。
「これ、いいなぁ」
立ち上がって何歩か歩いてみる。
「くるぶしまでしっかりガードしてくれるし、この三本のマジックテープなら脱ぎ履きも楽だ」
「でしょう?」
史が得意そうに笑う。
「それで、お値段は……」
俺は値札を見て目を丸くした。
「えっ、四千円切り? マジか。これも激安じゃないか」
「そうでしょ」
史は満足そうにうなずいた。
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