真夏の方程式 ⑬
「今日買うスペシャルグッズは、そこまで高くないと思うけどね」
さて、史の言うところの“スペシャルグッズ”とは何なのか。
まったく見当がつかない。
俺たちは広い駐車場に86を停め、店内へ入った。
「さすが専門店だな。品ぞろえが豊富だ」
俺は素直に感心した。
一方の史は、まるで下見を済ませていたかのように一直線にプロテクター売り場へ向かう。
「さらにプロテクターか……」
俺は思わずつぶやいた。
膝、肘、肩はすでに装備済みだ。
そんなことを考えながら史の後をついていく。
「夏を想定するなら、おすすめはコレ」
そう言って史が手に取ったのは、軽量な硬質プラスチック製のボディプロテクターだった。
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