真夏の方程式 Ⅶ
「マジか……アンダー五千円?」
正直、もっと高いと思っていた。
最近のライディングウェア事情には疎くなっていたが、この値段でこの装備は驚きだ。
「もちろん、そのままじゃ終わらないわよ」
史が続けた。
「肩と肘のパッドは最初から入ってるでしょ。でもね、背中のパッドを追加するだけじゃ面白くないと思って」
「ほう?」
と俺が言うと史はニヤリと笑った。
「そこで、スペシャルギアを追加しようと思うの」
「スペシャルギア?」
俺には見当がつかなかった。
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