絶対に、生きる。
気がつけば、時計は一時半に近づいていた。
俺はストレッチャーに乗せられ、手術室へと運ばれた。

頭皮に部分麻酔が打たれる。
かなり痛い。
続いて、頭蓋骨に二か所、十円玉ほどの穴が開けられる。
部分麻酔とはいえ、その衝撃は頭の奥まで響いた。
一番きつかったのは、頭蓋骨の下の膜を焼き切る瞬間だ。
激痛に耐えながら、俺は心の中で唱え続けた。
――絶対に、生きる。
手術は頭の両側で行われ、一時間弱で終了した。
ホチキス型の縫合も相当つらかったが、何とか耐えきった。
ストレッチャーで手術室を出るとき、彩の姿が見えた。
彼女は、黙ってOKサインを出していた。
とりあえず、その日は入院することになった。
※宇都宮理事長については、2025.2.25「オートバイをもう一度(143)」をご参照ください。
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