突然の試練。どうする?
そう言って俺は、携帯に登録してある大阪北病院の宇都宮理事長※の番号を呼び出し、電話をかけた。
理事長はすぐに電話に出てくれた。
「直太郎君か。その節は世話になったな」
「はい、理事長。今、私の娘に代わります。医者の卵です」
「お電話代わりました。娘の彩です。」
「一体どうしたんだい?」
父は昨年の11月にバイク事故を起こし、頭を打っています。
今日気づいたのですが、歩き方がおかしく、左足を引きずっています。硬膜下血腫の疑いがあります」
「なるほど。分かった。今からすぐに大阪北病院に来なさい。
担当は娘婿の堤に任せる。脳外科としての腕は一流だ。心配はいらん」
「分かりました。すぐに向かいます」
そうして彩は俺を助手席に乗せ、大阪北病院へと車を走らせた。
※宇都宮理事長については、2025.2.25「オートバイをもう一度(143)」をご参照ください。
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