『事実は小説より奇なり』
「本日はお忙しい中、ありがとうございました」
俺と赤木さんは、校舎の“くまの窓”を開けて見送ってくれる御上校長に、会釈をして「神山まるごと高専」をあとにした。

阿波経済研究所で赤木さんを下ろし、俺は大阪に向かってハンドルを切った。
途中、サービスエリアで車を停めて、千﨑部長に電話をかける。
「『事実は小説より奇なり』──まさに、それでしたよ」
電話越しの千﨑部長が、楽しげに言った。

「『神山まるごと高専』で、これから何が起きるか。絶対に注目ですね、山本副部長」
「……そのとおりです」

そう言って、俺は静かに電話を切った。
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